武田薬品工業株式会社
NPOのスタッフを無給のボランティアとされる誤解が、未だにあると佐藤さんは話します。地域や行政に対し、団体が自分たちの活動を丁寧に説明していくにも限界があるため、支援企業が社会課題や団体の活動内容を発信することで、理解されやすい環境ができると言います。
「生きづらさを抱える人々はもちろん、それをサポートする団体の活動にも社会の理解が必要です。生き方、考え方、取り組み方は多種多様なので、ちがいを認め合い、許容し合うことで暮らしやすい社会になると考えています」
また企業が、活動資金の助成だけではなく、共に女性支援の在り方を考えてくれるパートナーとなってくれることの重要性を松村さんは強調します。
「私たちは、日本NPOセンターさんを通じて武田薬品さんの支援を受けることができました。しかし、それは単なる資金提供ではなく、私たちのアイデアにプラスαの価値を提供いただくものでした。活動報告の際に適切なアドバイスをいただいたこと。そして他団体との接点を設けていただき、今後の活動で協働する関係をつくることができたのは、私たちにとって大きな力となりました」