創業からの歩み | 武田薬品の歴史
創業からの歩み
創業者の想い。患者さんを我が子のように思い、誠実に仕事に取り組んでいくこと。タケダの普遍の価値観として受け継がれている。
Takeda foundation day
2021年6月にタケダは創業240周年を迎えました。常に患者さんを中心に考えて誠実に取り組むこと。創業時から続く価値観は、今日でも変わりません。
1781年、初代近江屋長兵衞は、幕府免許のもと、日本の薬種取引の中心地であった大阪・道修町で和漢薬の商売を始めました。高い品質の薬を提供し続けることにこだわり抜き、いかなるときも自らの仕事に誠実に取り組むという創業者が遺した事業のあるべき姿勢は、タケダの経営哲学として深く根付いており、今日まで継承されています。
1781
創業
1781年、32歳の初代近江屋長兵衞は、幕府免許のもと、日本の薬種取引の中心地であった大阪・道修町で和漢薬の商売を始めた。薬を問屋から買い付け、小分けして地方の薬商や医師に販売する小さな薬種仲買商店であった。これが、現在の武田薬品の始まりとなる。
1852
三代目長兵衞新築店舗
三代目長兵衞は道修町中橋筋東南角の旧屋敷を取りこわし、居宅と土蔵を新築した。この建物は昭和2年の本店ビル建築開始までの約75年間存続した。
1871
洋薬の輸入を開始
四代目長兵衞(この頃、戸籍法制定により近江屋から武田に改姓)は、同業者に先んじて洋薬に着目、親近の同業者らと共同で横浜に洋薬の仕入れ組合をつくり、外国商館との取引を始めた。当時輸入した洋薬には、抗マラリア薬のキニーネ、抗コレラ薬として使われた石炭酸などがあった。当初18種あった洋薬の輸入品目は、その後10年間で146品目に増えている。
1895年頃からイギリス、アメリカ、ドイツ、スペインなどの商社からの直輸入を開始、1907年からはドイツ・バイエル社製品の一手販売権を得た。このようにして、古風な和漢商であった当店は次第に洋薬の扱いを増やし、洋薬中心の事業に切り替えていった。
1895
製薬事業を開始
1895年、大阪に自社の専属工場として内林製薬所を設立、製薬メーカーとなる。同工場の生産品目には、蒼鉛製剤類、塩酸キニーネなどがあった。1907年には、日本で始めてサッカリンの製造に成功。
1914
武田研究部設立、研究活動を開始する
第一次大戦中はドイツからの輸入が途絶えたため、この頃、「カルモチン」(鎮静薬)、「ノボロフォルム」(鎮痛剤)、「ロヂノン」(ブドウ糖注射液)などの自社製品を相次いで発売した。また、海外との取引にも大きな変化が見られ、米国、ロシア、中国へも医薬品などを輸出するようになる。
1915
武田製薬所誕生
製薬事業の開始後まもなく試験部を設立、1915年には、新薬開発や医薬品の研究を行う研究部を設立しました。この時期に形成された研究開発体制が基礎となり、タケダを成長へと導きました。
1920
武田店舗の軒切り
道修町一帯では店舗の軒を切りとって道幅を広げ、あわせて木レンガで舗装した。
1925
株式会社武田長兵衞商店を設立
株式会社武田長兵衞商店(資本金530万円、社長五代目武田長兵衞)を設立。これにより、当社は個人商店から、研究開発・製造・販売を一体化した近代的な会社組織となる。 1943年に社名を現在の武田薬品工業株式会社に変更
大正14年の工場俯瞰図
武田製薬工場から長兵衛商店本工場へ武田製薬株式会社(工場は十三にあった)は武田朝長兵衛商店に合併され、その製薬部本工場となった。
1933
「京都薬用植物園」※開設
世界各地から薬用・有用植物を収集・活用し、現在、104種の絶滅危惧種を含む2,882種を超える植物を保有している。
※開設時の名称は「京都武田薬草園」。 1945年に「京都試験農園」と改名し、1994年から現在の名称となった。
1944
「発酵研究所」設立
60年間にわたって、微生物株の保存機関として研究を支援してきました。現在は、微生物研究の助成事業を行っている。
1946
光工場を開設
終戦前日に猛爆を受け廃虚と化していた山口県の光海軍工廠をGHQの許可のもと工場に転用。これは戦後における国有地の民間使用第一号となった。同工場は、大阪に次ぐ第二の主力工場となり、当時社会の要請であったワクチン製剤などの製造を行った。
1949
東京・大阪証券取引所に株式を上場
5月に上場企業となる。
1950
日本で最初の総合ビタミン剤「パンビタン」を発売。
日本で最初の総合ビタミン剤「パンビタン」を発売。
1953
折半出資で日本レダリー(株)を設立。
アメリカン・サイアナミッド社との折半出資で日本レダリー(株)(現在のワイス(株))を設立。戦後の医薬品合弁会社第一号となる。同社では、抗生物質「オーレオマイシン」の製造を行い、同製剤の販売はタケダが担当した。
1954
ビタミンB1誘導体「アリナミン」を発売
ビタミンB1誘導体製剤(ビタミンB1の体内への吸収を高めた製剤)「アリナミン」の開発に成功、発売を開始する。ちょうどその頃、戦後の食糧難からくる栄養不足を改善するため食品強化用ビタミンの供給を始める。
1960
「尚志社」設立
1923年に五代武田長兵衞が私費を投じて苦学生の支援を始めたことにルーツがあり、1960年に育英事業を目的とする「尚志社」に発展した。
1962
アジア進出
1962年の台湾での製造・販売会社設立を皮切りに、その後フィリピン、タイ、インドネシアなど東南アジアに製造・販売子会社を設立。1994年に設立された天津武田薬品(有)は、中国初のGMP適合工場となった。
1963
「武田科学振興財団」設立
タケダからの寄附金を基金として、科学技術の研究を助成振興し、科学技術および文化の向上発展に寄与することを目的として、設立された。
1978
ヨーロッパ進出
1978年のフランスでの医薬品販売合弁会社設立に続いて、1982年までにドイツ、イタリアにも拠点を開設。
1985
1985年 TAPファーマシューティカルズ(株)設立、「ルプロン」を発売
1985年、米国アボット社との合弁でTAPファーマシューティカルズ(株)(後のTAP ファーマシューティカル・プロダクツ(株)。2008年に分割、武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ(株) と合併)を設立。同年、自社創製の前立腺がん治療剤「ルプロン(一般名:リュープロレリン)」を発売する。
1988
1988年 筑波リサーチセンターを設立
大阪の研究所に続く第二の研究拠点として、最先端技術を使った基礎研究を行う筑波リサーチセンターを設立。
1989
1989年 「リュープロレリン(一般名)」の1ヶ月徐放型製剤を米国・欧州で発売
1985年発売の「ルプロン」にDDS(薬物送達システム)研究の成果を投入した、1度の注射で1ヶ月間効果が持続するリュープロレリン徐放型製剤「ルプロン・デポ」を米国・欧州で発売。現在、世界約80ヶ国で販売されており、前立腺癌治療薬のスタンダード薬となっている。1回の注射で最長4ヶ月間治療効果が持続する剤型も米国で発売されている。
1991
1991年 消化性潰瘍治療剤「ランソプラゾール(一般名)」を欧州で発売
自社創製のプロトンポンプ阻害剤「ランソプラゾール(一般名)」を欧州を皮切りに日本、アジア、米国で販売を開始。現在、世界約90ヶ国で販売されている。 この後、「リュープロレリン(リュープリン)」、「ランソプラゾール(タケプロン)」の全世界売上高は共に1,000億円を超え、当社の海外売上高比率を一気に上昇させた。 同時に、欧米での事業基盤を強化し、国際化を飛躍的に進めた。
1995
1995年 「エルアイ武田」設立
「働く障がい者を愛する会社」という経営理念のもとに設立された、医薬品業界では初めての障がい者雇用を目的とした特例子会社。
1997
1997年 高血圧治療剤「カンデサルタン シレキセチル(一般名)」を欧州で発売
自社創製の「カンデサルタン シレキセチル(一般名)」を英国・ドイツで販売を開始。高血圧治療の新しい流れをつくるアンジオテンシンII受容体拮抗剤として、現在世界約60ヶ国で販売されている。
1997年 イギリスに全額出資の医薬品販売会社、英国武田Limited を設立
イギリスに全額出資の医薬品販売会社、英国武田Limited を設立。
1997年 医薬品製造工場、武田アイルランドLimited を設立
海外売上高比率の向上に伴い、全世界に向けた製品の生産拠点として、国内の生産拠点に加えてアイルランドに製剤の拠点を設立。
1997年 米国に武田アメリカ研究開発センター(株)を設立
米国に武田アメリカ研究開発センター(株)を設立。
1997年 米国に医療用医薬品事業の持株会社、武田アメリカ・ホールディングス Inc. を設立
米国に医療用医薬品事業の持株会社、武田アメリカ・ホールディングス Inc. を設立。
1998
1998年 米国に全額出資の販売拠点として、武田ファーマシューティカルズ・アメリカ(株)を設立
米国に全額出資の販売拠点として、武田ファーマシューティカルズ・アメリカ(株)(現在の武田ファーマシューティカルズUSA Inc. )を設立。 翌年から、自社創製の2型糖尿病治療薬「アクトス」の販売を開始。
1998年 武田欧州研究開発センター(株) (現在の武田グローバル研究開発センター(欧州)(株))を設立
イギリスに医薬品開発会社、武田欧州研究開発センター(株) (現在の武田グローバル研究開発センター(欧州)(株))を設立。
1999
1999年 糖尿病治療薬「アクトス」(一般名 ピオグリタゾン)を発売
自社創製のインスリン抵抗性改善薬「アクトス」を米国、日本で発売。翌年にはアジア、欧州でも販売した。
2000
医薬外事業の再構築を開始
2006年までに動物薬事業、ビタミン事業、化学品事業、食品事業、農薬事業、生活環境事業の医薬外事業の再構築を実施。
2002
タケダ ・ファルマ GmbH の経営権を取得 原薬製造工場の武田アイルランド製薬(株)を設立
ドイツの医薬品販売合弁会社、タケダ・ファルマ(有)を全額出資子会社とし、同社100%所有の販売子会社「タケダ・ファルマ・オーストリアGes.m.b.H 」および「タケダ ・ファルマ・スイス(株)」の経営権を取得しました。 また同年原薬製造工場の武田アイルランド製薬(株)を当社初の医薬品バルク(原薬)の海外生産拠点として設立し、その後、2009年に製剤・包装工場の武田アイルランド(株)と統合しました。
2005
バイオベンチャー、シリックス社を統合
米国のバイオベンチャー、シリックス社を統合し、当社のグローバル研究開発ネットワークに組み入れ、武田サンディエゴ(株)に名称を変更しました。 シリックス社は、タンパク質の高速Ⅹ線結晶構造解析技術を有しており、この統合により、当社にとって初の米国研究拠点を設けることになりました。
ロゼレムを米国で発売
ロゼレム(一般名:ラメルテオン)従来の不眠症治療剤とは作用機序が異なる、自然に近い生理的睡眠を誘導するメラトニン受容体作動薬。抗不安作用や鎮静作用によらず睡眠をもたらす医薬品です。
2006
武田ファーマシシューティカルズ・ヨーロッパをイギリスに設立
欧州における事業基盤強化を目的に、タケダグループの欧州6ヶ国の販売会社を包括的に管理する販売統括会社を英国・ロンドンに設立。
米国で新社屋を落成
1970年代中頃から本格化した米国事業強化の集大成の一つとして、また、当社の米国における更なるプレゼンスの強化の礎として武田ファ-マシューティカルズ・ノースアメリカ(株)および武田グローバル研究開発センター(株)の新社屋を落成しました。
アニュアルレポにCSR 報告書を統合
当社は、財務情報だけではなく、人権・環境・コミュニティへの取り組みなど非財務情報を取り入れた「統合報告書」として、アニュアルレポートを発行してまいりました。 「CSRデータブック」は、非財務情報に関して、さらなる説明責任を果たすために、アニュアルレポートの記載内容により詳細な情報を加えて再編集したものです。環境への負荷に配慮し、PDF版・電子ブック版のみ作成しています。 当社は、財務情報だけではなく、人権・環境・コミュニティへの取り組みなど非財務情報を取り入れた「統合報告書」として、アニュアルレポートを発行してまいりました。
「CSRデータブック」は、非財務情報に関して、さらなる説明責任を果たすために、アニュアルレポートの記載内容により詳細な情報を加えて再編集したものです。環境への負荷に配慮し、PDF版・電子ブック版のみ作成しています。 当社は、財務情報だけではなく、人権・環境・コミュニティへの取り組みなど非財務情報を取り入れた「統合報告書」として、アニュアルレポートを発行してまいりました。 「CSRデータブック」は、非財務情報に関して、さらなる説明責任を果たすために、アニュアルレポートの記載内容により詳細な情報を加えて再編集したものです。環境への負荷に配慮し、PDF版・電子ブック版のみ作成しています。 CSRデータブック
2007
パラダイム・セラピューティック社を統合
英国のパラダイム・セラピューティック社および同社のシンガポール子会社を統合し、マルチINDエンジンのさらなる整備と強化を図りました。 パラダイム・セラピューティック社は1999年にケンブリッジ大学の研究者によって設立され、当社の重点疾患領域の多くパラダイム社と合致しています。パラダイム・セラピューティック社および同社のシンガポールの子会社はそれぞれ「武田ケンブリッジ株式会社(TCB社)」および「武田シンガポール株式会社(TSP社)」に名称変更しています。
2008
TAP社の経営権を取得
当社はアボット社との合意に基づきTAP社の会社分割を実施し、TAP社は当社の完全子会社となりました。同年7月には、TAP社を武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(TPNA社)に合併した上で、TAP社保有の開発機能については武田グローバル研究開発センター株式会社(TGRD社)に集約しました。
ミレニアム・ファーマシューティカルズInc. を統合
ミレニアム社は世界有数のバイオ医薬品企業であり、癌領域における強力な研究開発パイプラインを有しています。研究機能においては、革新的な研究により創薬ターゲットを開拓してきたプロテインホメオスタシス分野のパイオニアです。ミレニアム社の癌領域における卓越した知識・技術・経験は、当社と高い相互補完の関係にあることから、大きな相乗効果を生み出しています。
武田ファーマシューティカルズ・アジア(株)と武田クリニカル・リサーチ・シンガポール(株)を設立
アジア地域における事業基盤強化を目的に、当社グループのアジア5ヶ国の販売会社を包括的に管理する武田ファーマシューティカルズ・アジア(株)をシンガポールに設立しました。 また、グローバルでの臨床開発の推進や製造・販売に関する承認申請に向けた最適な体制整備の一環として、アジア・オセアニア地域における臨床開発を行う武田クリニカル・リサーチ・シンガポール(株)をシンガポールに設立しました。
2009
デクスラントを米国で発売
デクスラント(一般名:デクスランソプラゾール)はプロトンポンプ阻害剤で初めて、時間差をおいて2段階で薬剤が放出される製剤設計を実現。胃酸分泌を強力かつ持続的に抑制します。
ユーロリックを米国で発売
ユーロリック(一般名:フェブキソスタト)は帝人ファーマ社が創製した痛風・高尿酸血症治療剤。痛風の原因となる尿酸生成合成酵素を阻害することにより、優れた尿酸低下効果を示します。
「国連グローバル・コンパクト」に参加 CSR専任組織の設置
「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」からなる10原則を支持し、企業活動全般に取り入れています。また、CSR専任組織を設置し、タケダのCSR活動の充実を図っています。
2010
”Takeda Initiative” 開始
当社は、長期的・継続的な視点に立って、途上国の人々の保健医療アクセスを高める活動を支援しています。「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)」を通じてアフリカ3ヵ国の保健医療人材の育成を支援する寄付プログラム「タケダ・イニシアティブ」を2010年から10年間にわたって実施します。 例えばナイジェリアでは、タケダ・イニシアティブの資金を充当した人材育成支援プログラムにより、2012年に11,000人以上の教師が研修を受け、120万人以上の生徒が研修を終えた教師からエイズ教育を受けました。このような取り組みにより、ナイジェリアの若者のHIV陽性率は減少傾向にあります。
「タケダ・グローバル行動規準」制定
当社では、グローバルに、より統一の取れた事業運営を行っていくため、グループ各社に共通するコンプライアンスの基本ルールとしての 「タケダ・グローバル行動規準」 を制定しています。
2011
アジルバを日本で発売
アジルバ(一般名:アジルサルタン)新規のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)。臨床試験において、既存のARBと比較し、優れた降圧作用が確認されています。
湘南研究所を開設
湘南研究所は、大阪の十三研究所とつくば研究所を統合して誕生しました。創薬イノベーションを加速するグローバル研究拠点で、約1,200名の研究者が結集し、研究開発プロセスの初期である創薬ターゲットの探索、候補化合物選定から上市までの非臨床研究に取り組んでいます。
ナイコメッド社を統合
2011年9月、スイスの製薬会社ナイコメッド社の統合を完了しました。ナイコメッド社はヨーロッパおよび新興国において高いプレゼンスを誇る企業で、この統合により、タケダは70カ国を超える国々へとその販路を広げ、世界中のより多くの患者さんと医療関係者に医薬品を届けるための販売体制と専門性を充実させた。
国連グローバル・コンパクトの「LEADプログラム」へ参加
当社は、2011年1月より、国連グローバル・コンパクトの「LEADプログラム」のメンバーとして、約60社のグローバル企業とともに、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」からなる10原則の実践と普及をリードする活動を推進しています。
「日本を元気に・復興支援」
アリナミンの収益の一部を寄付金として、東日本大震災による被災地の復興を長期的・継続的に支援している。
2012
ワクチンビジネス部を設立
ワクチンは近年、世界の公衆衛生の向上に対する多大なる貢献する優れた医療であり、当社では、日本において60年以上にわたるワクチン事業をグローバルに展開することを決定しました。 今後は、日本のワクチン事業に関しても、一層の強化を図るとともに、小児用ワクチンの自社開発を継続し、革新性の高い製品や新規基盤技術の導入を通じてパイプラインを拡充していきます。
4社の統合
・URLファーマ社を統合:痛風・高尿酸血症治療剤「コルクリス」(コルヒチン)で製品ラインナップを強化しました。
・マルチラブ社を統合:ブラジルでの事業体制を強化しました。
・リゴサイト社を統合:ワクチン事業を強化しました。((現 武田ワクチン(モンタナ) Inc.)
・エンボイ社を統合:新規創薬標的の特定を可能にする創薬基盤強化など戦略的投資も積極的に行っています。
「グローバルEHS方針」を制定
当社は、「グローバルEHS方針」および「グローバルEHSガイドライン」に基づき、グループ全体が一丸となって EHS における社会的責任を果たしていきます。水資源問題や生物多様性保全など、国際社会におけるさまざまな課題に応える活動を進めていきます。製品ライフサイクルにおける環境に与える影響の把握と分析や、環境会計の精緻化を今後の課題として認識しており、「LIME」なども活用して取り組みを推進します。
アドセトリスを欧州で発売
シアトルジェネティクス社から導入した、悪性リンパ腫治療剤です。アドセトリス(一般名:ブレンツキシマブ ベドチン)」を欧州(2012)と日本(2014)で発売しました。希少疾病である、再発・難治性のホジキンリンパ腫や全身性未分化大細胞リンパ腫などの患者さんにとって、新たな治療選択肢となる医薬品です。
2013
ロトリガを日本で発売
ロトリガ(一般名:オメガ-3脂肪酸エチル)はプロノバ社から導入した高濃度のオメガ‐3脂肪酸製剤。日本で初めてEPAとDHAの両成分を含有した医療用医薬品です。
ネシーナを米国で発売
ネシーナ(一般名:アログリプチン安息香酸塩)は武田カリフォルニア Inc.が創製した、インスリン分泌を高めるホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)を分解する酵素(DPP-4)を阻害することにより血糖値を下げる2型糖尿病治療剤です。
女性のエンパワーメント原則(WEPs)」を支持
WEPsは、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが共同で策定した、女性のエンパワーメントに自主的に取り組む企業の行動原則です。当社は2012年12月に、支持声明書に署名しました。WEPs7つの原則に基づき、女性の力を企業活動に活かす取り組みを強化していきます。特に日本では、他の先進国と比較して改善余地の大きい分野であり、当社においては女性が輝く企業を目指して、環境の整備、人材の育成を今後さらに加速させていきます。
インビラージェン社を統合
インビラージェン社(米国)の統合により革新的なパイプラインと生ワクチンと不活化ワクチン基盤技術を獲得し、グローバルワクチン市場でのプレゼンスを大きく向上させることができました。
トリンテリックスを米国で発売
デンマークのLundbeck社から導入した成人の大うつ病治療薬です。既存薬と異なる薬理作用によって、多くの患者さんのうつ病治療に貢献するものと期待されています。 2016年に、製品名をブリンテリックスからトリンテリックスへ変更しました。
2014
エンティビオを欧州、米国で発売
エンティビオ(一般名:vedolizumab)は、既存の治療薬で効果が得られなかった炎症性腸疾患の患者さんに新たな治療選択肢を提供する画期的な製品であり、タケダが2014年6月に欧州と米国の両地域で上市しました。
2015
ニンラーロを米国で発売
多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」は世界初の経口プロテアソーム阻害剤として、2015年米国で発売されました。 「ニンラーロ」は、ノーベル賞を受賞した科学技術に基づき、数十年にわたる多発性骨髄腫研究によって生み出された製品です。
湘南研究所でT-CiRAを開始しました
タケダと 京都大学iPS細胞研究所(CiRA サイラ)は、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究プログラムT-CiRA を開始しました。
2017
アリアド・ファーマスーティカルズ社を統合
この統合によりタケダは固形がんをグローバルポートフォリオに加え、オンコロジー領域のパイプラインを強化しました。
2018
湘南ヘルスイノベーションパークを開所
湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)は、日本初の製薬企業主導によるエコシステムで、オープンでイノベーティブな環境で最新のヘルスケアソリューションを創出します。
タケダグローバル本社(東京)をグランドオープン
多様な働き方とクリエイティブな仕事を生み出す職場環境となるように、設計されています。
ニューヨーク株式市場に上場
タケダは東京証券取引所とNYSEの双方に上場される唯一の医薬品企業となりました。
2019
シャイアー社を統合
タケダは約80の国・地域に拠点を持つ、研究開発型バイオ医薬品のグローバルリーディングカンパニーとなります。
TAKEDA LIFE THEATERをオープン
タケダグローバル本社の1階にTAKEDA LIFE THEATERをオープンしました。地域社会の医療と健康増進に貢献します。