プログレスレポート | 医薬品アクセスプログラム | 武田薬品
医薬品アクセス
世界には、いまだに必要な医薬品を利用できない人々が20億人以上も存在し、なかでも低中所得国の人々は特に重い疾病負担に苦しんでいます。タケダは、低中所得国や医療体制が発展途上にある国の人々に、革新的な医薬品への持続的なアクセスを拡大するための取り組みを進めています。そしてそのために、ペイシェントジャーニー(健康増進や予防から、診断、治療、継続的なケアまで、患者さんがたどる過程)において医薬品へのアクセスを阻む障壁に対処しながら、各所と連携して医療システム強化を支援しています。
アプローチ
タケダは、革新的な医薬品を、低中所得国の複雑な疾患や希少疾患を抱えたより多くの患者さんに持続的にお届けしていくために、実用的な枠組みを作成しました。そして、パートナーシップを通じてペイシェントジャーニーで生じる問題に以下のように対処しています。
• 持続可能な体制を整備し、疾患の診断から始まる全段階において継続的に患者さんをサポートしています。 • 費用負担を軽減する革新的なプログラムによって、経済的に余裕のない患者さんにも革新的な医薬品をお届けできるよう努めています。 • 各国の政策立案者やNGOの専門家、患者団体、政府と連携しています。
医薬品アクセスに対するタケダの見解について、詳しくはポジションペーパーをご覧ください。
ペイシェントジャーニーにおける医薬品アクセスを阻む障壁に対処するプログラム
タケダの医薬品アクセスに対するアプローチは、患者さんのニーズに応えることを第一に考え、ペイシェントジャーニーにおける医療システムの強化を目指しています。
タケダの医薬品アクセスに対するアプローチの中核的な取り組みとして、「革新的な医療アクセスのための設計図(Blueprint for Innovative Healthcare Access)」というプロジェクトを立ち上げました。これは非感染性疾患(NCD:糖尿病、高血圧、がんなど)に対して医療体制全体を強化し、患者さんの生活を向上させることを目的とした地域の統合的な取り組みです。
タケダが目標としているのは、現地の医療水準を向上させながら、患者さんが早期診断を受け、常に高品質な革新的な医薬品を利用できる環境を整備することです。
プロジェクトを持続的に実践していくには、取り組みを推進する政府を含めて、専門的なパートナーによる現地の組織を構築することが不可欠です。医療へのアクセスを阻む問題に対処するには、リソース、専門知識、責任を共有し合うとともに、強力なガバナンスとリーダーシップを発揮して関係者との調整を行わなければなりません。
プロジェクトは、地域の医療環境を完全に理解し、ニーズと提供体制のギャップを特定するところから始まりました。その後、ペイシェントジャーニーにおいて、現地の実情に応じて独自の調整を加えたプログラムを実践していきました。また、ペイシェントジャーニーで患者さんの生活向上に向けた様々な試みも実践しました。そこから得た知見がプロジェクトの進化につながり、現在は他の地域や国でも展開されるようになりました。
2023年の進捗ハイライト
““タケダは革新的な医薬品やワクチンを創出し、居住地や経済状態を問わず、あらゆる患者さんにお届けできるよう尽力しています”