タケダの健康格差への取り組み:2023年 世界希少・難治性疾患の日 | 武田薬品

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タケダの健康格差への取り組み:2023年 世界希少・難治性疾患の日

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2023年2月24日

希少・難治性疾患とともに生きる人々をその状況や境遇にかかわらず支援するため、「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する」という存在意義を果たします。

タケダは、世界規模で開催される「世界希少・難治性疾患の日」に協賛しています。これは、欧州希少疾患協議会(EURODIS - Rare Disease Europe)と65以上の関連団体から成る協議会が、希少疾患の啓発を目的として、世界中の患者さんのために毎年開催しているユニークな支援活動です1。この日は、7,000を超える希少疾患に苦しむ3億人以上の患者さん、その家族、友人、介護者が一体となって、疾患の認知度向上や支援を呼びかける特別な日です2,3。 今年は、希少疾患とともに生きる人々、特に社会的・経済的状況や医療アクセスといった社会的要因によって、病態が悪化する大きなリスクにさらされている人々の負担軽減を目標に掲げています。 すべての人々が最適な健康状態で暮らせるようにするためには、希少疾患のコミュニティと連携しながら、オープンな姿勢でたゆまぬ努力を続けていく必要があります。世界の不公平で避けることが可能な健康格差は解消していかなければなりません。そうした格差の要因を特定し、あらゆる偏見を乗り越えることで、私たちは初めて健康の公平性を実現することができるのです。

すべてはタイムリーで正確な診断から


希少疾患の人々は、疾患に対する認知度の低さから不当な悪影響を被ることが明らかにされています4。患者さんや支援ネットワークが、専門家から必要な支援や治療を受けたくても受けられないという困難に直面してしまうのです5,7。 希少・難治性疾患を抱える人々にとって最大の課題の一つが、診断までの長い道のりです。6,7,8正確な診断を受けるまでには、平均で4~5年かかっているのが実情です6,9。時には10年以上かかることもあり9、生涯を通して正確な診断を受けられないケースも少なくありません6,9。 医療サービスを適切に受けられない環境にある患者さんの場合、希少疾患の診断や治療の開始はさらに遅れてしまうことになります10

私たちの取り組み


こうした現状から、タケダはかつてないほどの強い意志で希少疾患のコミュニティが直面する障壁を打ち砕こうとしています。大きなアンメットニーズを抱えながら健康格差に苦しむ人々が直面している治療における格差を解消するための模索を続けることで、いつの日かすべての人々が最適な健康状態で毎日を過ごせるようになることが私たちの願いです。そして、それはタイムリーで正確な診断から始まるのです。

タケダでは現在、希少疾患の人々の診断を促進し、健康の公平性を推進するために、以下のような取り組みを行っています。

希少・難治性疾患のコミュニティとともに


希少・難治性疾患の患者さんを取り巻くコミュニティは、その情熱、意欲、献身によって常に私たちを勇気づけてくれます。コミュニティの尽力が輝かしい成功を収めた事例として、最近「Addressing the Challenges of Persons Living with a Rare Disease and their Families(希少疾患を抱える人々とその家族の課題への対処)」という国連決議が採択されました11。 これは、国連と加盟国に希少・難治性疾患のコミュニティが直面する課題への対処を訴えかけている人々のために実際の行動を起こすことを示した初めての画期的な文書です。コミュニティを世界的に認知してもらうための重要な一歩として、この決議を全面的に支持します。

支援のお願い


国連決議で採択された取り組みへの行動を一緒に呼びかけましょう。そのためのツールキット「#ACT4RARE」がRare Disease Internationalより提供されており、 こちらのウェブサイト(英語)Go to https://www.rarediseasesinternational.org/act4rare/からダウンロードできます。今こそ行動する時です。 皆さんの地域の希少・難治性疾患コミュニティと健康の公平性とタイムリーな診断について話し合い、認知度を高める手助けをしましょう。Rare2Awareのコミュニティに参加してみませんか?皆が力を合わせることで、より大きな成果を生み出すことができるはずです。


参考文献


  1. Rare Disease Day. What is rare disease day? [Internet; cited February 2023]. Available from: https://www.rarediseaseday.org/what-is-rare-disease-day/Go to https://www.rarediseaseday.org/what-is-rare-disease-day/

  2. Nguengang Wakap, S., Lambert, D.M., Olry, A. et al. Estimating cumulative point prevalence of rare diseases: analysis of the Orphanet database. Eur J Hum Genet 28, 165–173 (2020)

  3. Orphanet. New scientific paper confirms 300 million people living with a rare disease worldwide. [Internet; cited February 2023]. Available from: https://download2.eurordis.org/pressreleases/PrevalencePaper_JointStatement_170919_Final.pdfGo to https://download2.eurordis.org/pressreleases/PrevalencePaper_JointStatement_170919_Final.pdf

  4. Rare Diseases. Barriers to rare disease diagnosis, care and treatment in the US: A 30-Year Comparative Analysis [Internet; cited February 2023]. Available from https://rarediseases.org/wp-content/uploads/2022/10/NRD-2088-Barriers-30-Yr-Survey-Report_FNL-2.pdfGo to https://rarediseases.org/wp-content/uploads/2022/10/NRD-2088-Barriers-30-Yr-Survey-Report_FNL-2.pdf.

  5. Chung CCY; Hong Kong Genome Project; Chu ATW, Chung BHY. Rare disease emerging as a global public health priority. Front Public Health. 2022 Oct 18;10:1028545. doi: 10.3389/fpubh.2022.1028545. PMID: 36339196; PMCID: PMC9632971.

  6. Rare Diseases International. Diagnosis. [internet; cited February 2023]. Available from: https://www.rarediseasesinternational.org/diagnosis/Go to https://www.rarediseasesinternational.org/diagnosis/

  7. James K. Stoller. The challenge of Rare Diseases. Chest Journal, 153(6):1390-14 (2018)

  8. World Economic Forum. It takes far too long for a rare disease to be diagnosed. Here’s how that can change. [internet; cited February 2023]. Available from: https://www.weforum.org/agenda/2020/02/it-takes-far-too-long-for-a-rare-disease-to-be-diagnosed-heres-how-that-can-change/#:~:text=The%20long%20road%20to%20diagnosis,as%20well%20as%20disease%20progressionGo to https://www.weforum.org/agenda/2020/02/it-takes-far-too-long-for-a-rare-disease-to-be-diagnosed-heres-how-that-can-change/#:~:text=The%20long%20road%20to%20diagnosis,as%20well%20as%20disease%20progression

  9. Marwaha, S., Knowles, J.W. & Ashley, E.A. A guide for the diagnosis of rare and undiagnosed disease: beyond the exome. Genome Med 14, 23 (2022)

  10. Rare Diseases International. Health Equity and Access. [internet; cited February 2023]. Available from: https://www.rarediseasesinternational.org/health-equity/Go to https://www.rarediseasesinternational.org/health-equity/

  11. Rare Diseases International. UN Resolution on persons living with a rare disease [internet; cited February 2023]. Available from: https://www.rarediseasesinternational.org/un-resolution/Go to https://www.rarediseasesinternational.org/un-resolution/