Amrefヘルス・アフリカとの戦略的パートナーシップ | 武田薬品
Amrefヘルス・アフリカとの戦略的パートナーシップ
タケダとは、2016年にパートナーシップを開始し、他と違う方法を取ろうとしていることはすぐにわかりました。タケダは、アフリカ全体の課題に精力的に取り組もうとしており、価格設定の問題をはるかに越えて、保健システムが直面する重大な問題を深く理解し、その解決に合ったパートナーを探していました。
パートナーシップの成功の大半は、タケダ独自の文化によってもたらされたものでした。日本企業らしく、丁重で、細やかな配慮に満ちており、うまくやるだけではなく、良いことを行うことに全力を尽くしています。認知向上とキャパシティ・ビルディングが鍵であることはわかっていましたが、単独では不可能なことも理解していました。最初の段階から、タケダは、アフリカの保健医療の現状調査に相当の時間とリソースを注ぎ込み、関係するすべてのステークホルダーから課題の全容について合意を得た後、これらの課題に対処するためのアプローチを生み出しました。
タケダのBlue Print for Successのイニシアティブは、非感染症疾患に関する課題に協働で取り組んでいく上で道を開く鍵となりました。2017年に第1回サミットが開催され、世界中から300人を超える専門家が集結しました。このサミットには、医薬品アクセスの改善に向けたパートナーシップ形成の機会を生み、具体的なアクションプランを実現する狙いがありました。サミット以降、私たちは連携して、ケニアの首都ナイロビをこの地域におけるオンコロジー領域の”センター・オブ・エクセレンス”として確立する取り組みを継続的に行っています。
私たちが共に作成したロードマップは、患者さんがたどる過程を中心に、サハラ以南のアフリカ諸国の患者さんが直面する固有の課題に重点が置かれました。その中でも、がんケアに特に注目しました。アフリカ大陸全域においてがんに対する知識が大幅に欠如しています。実際に、アフリカの大半の言語ではがんに相当する単語がありません。がんは依然として主な死亡原因の1つです。ケニアにおいて、がんは死亡原因の第3位です。
アフリカでのタケダのミッションは常に、保健システムの強化により社会に恩恵をもたらすことでした。
Dr Githinji Gitahi, Amrefヘルス・アフリカ CEO
タケダは、Cancer Allianceの設立を通して、アフリカの保健医療サービスの最大60%を提供する民間セクターの招集に貢献しました。Cancer Allianceは、アフリカのがんケア向上の障壁に取り組む業界連合です。招集された民間企業は、患者さんに最大の貢献をもたらすにはセクターや業界の枠を越えて協力しなければならないことを切実に理解していました。
先を見据えると、私たちの連携により、がん治療へのアクセス改善や健康水準の向上に向けてもっと多くのことが達成可能です。私たちの取り組みにより、ケニアでは永続的な真の変化が生じています。今後もタケダや他の主要組織と共に、アフリカの地域社会を対象に持続可能なアクセスの向上というミッションの推進に取り組んでいきます。