COVID-19に対する各国研究所の診断機能強化を目指して | 武田薬品
COVID-19に対する各国研究所の診断機能強化を目指して
低中所得国における診断検査ギャップの解消に寄与
2020年にCOVID-19が急速に世界中に広がり、私たちはこの新型コロナウイルスとの戦いに不可欠な取り組みへの支援が急務であると考えました。誠実を中心に置くタケダの価値観に基づき、グローバルな企業の社会的責任(CSR)活動のパートナーシップの一環として、国際原子力機関(IAEA)と協力して、COVID-19への対応に取り掛かりました。
この活動の目的は、各国が指定する研究所や機関が新型コロナウイルスを検出・特定できるように、機器や技術指導・トレーニングを通じて診断機能を構築することでした。
成果に繋がった活動を示す数値
5億円(約460万米ドル*)を拠出:最もニーズの高い地域において、IAEAが迅速で正確な新型コロナウイルスの検出をサポートできるように、診断キットやバイオセーフティ機器の提供、技術的助言・指導の継続を支援しました。
アフリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、中南米、カリブ海の37カ国、計49の国立研究所・機関を支援:2020年7月から2021年12月にかけて寄付を通じて各国にて支援を行い、その結果、合計98,000人の人々の役に立つことができました。
特に低中所得国の国立研究所におけるパンデミック発生時診断テストのギャップ減少に貢献しました。
本取り組みによりCOVID-19の診断機能が向上しました。タケダの貢献がCOVID-19の検査・診断機能の強化という点において、最も直接的な恩恵を受けたアフリカとアジア・太平洋地域で最大の効果を発揮されました。
IAEAが管理する調達と物流業務は、時間やコスト面で非常に効率的でした。サプライヤーや輸送業者との大量購入契約により、リーズナブルな市場価格で迅速に物品を調達し出荷することができました。
IAEAを通じて支援を受けた研究所は、提供された機器を使用し、長期的にコロナウイルスの亜種やその他の疾患の検査を実施することを目指しています。また、IAEAの継続的な支援により、ウイルスや細菌による空気感染症の環境モニタリングも実施される予定です。
COVID-19診断検査とその先
タケダの貢献は、COVID-19のパンデミック対応だけにとどまりません。実際にIAEAとのパートナーシップの恩恵を受けた90%の研究所や機関は、パンデミック後も診断検査を継続することができますし、SARS-CoV-2亜種のジェノタイピング検査や、HIV、遺伝学メーカー、動物病原体、インフルエンザA&B、HPVなどのウイルス検査、ウイルス性細菌性空気感染症の環境モニタリングにもリアルタイムPCR装置を使用する予定です。
世界的なCOVID-19への対応をより大規模にサポート
IAEAへの協力は、3つの国連機関に対する25億円(2300万米ドル*)の支援パッケージの一部で、国連のCOVID-19グローバル人道支援計画に直接合致するものです。15億円(1400万ドル*)の寄付は、世界食糧計画による公衆衛生のサプライチェーンの強化と国レベルでのパンデミック対策の改善を支援し、大きく影響を受けている人々への物資供給をより良くするために役立てられました。また、国連人口基金が危機の中で生命を脅かす合併症に直面した人々を含め、質の高い妊産婦・新生児医療へのアクセスを確保できるよう5億円(460万米ドル*)を寄付しました。
*IAEAが報告した最終的な寄付金総額は、4,105,691ユーロでした。
寄付金に関連する財務情報は、2020年5月11日現在の107円=1ドルで日本円(JPY)から米国ドル(USD)に換算しています。寄付金の一部として支払われる金額は、日本円で表示されています。