2024年度第1四半期業績を公表 | 武田薬品工業株式会社
2024年度第1四半期業績を公表 ― 成長製品・新製品は力強い勢いを示し、後期開発段階の有望なパイプラインが進展
売上収益は、実勢レート(AER:Actual Exchange Rate)ベースで対前年同期+14.1%、恒常為替レート(CER:Constant Exchange Rate)ベースで同+2.1%成長し、成長製品・新製品が牽引(CERベースで同+17.8%)
Core営業利益は対前年同期+4.5%の成長(CERベース)。研究開発費の期ずれ及びその他の営業経費の減少が寄与。Core営業利益率は31.6%
通期の業績予想とマネジメントガイダンスに変更なし
日本におけるLIVTENCITY®、欧州におけるFRUZAQLA®承認を通じた地理的拡大
臨床第2b相試験の良好なデータを発表したナルコレプシータイプ1を対象としたTAK-861や免疫性血小板減少症(ITP)を対象としたmezagitamabなど、後期開発段階のパイプラインが進展
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、本日、2024年度第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日)の業績を公表しましたのでお知らせします。引き続き成長製品・新製品が、CERベースでのCore業績の伸長を力強く牽引し、前年度から続く独占販売期間満了による大幅なマイナス影響を上回りました。
対前年同期17.8%の成長(CERベース)を実現し、売上収益全体の46%を占める成長製品・新製品の力強さは、近い将来に持続的な売上収益・利益の成長へ回帰するという当社の見通しを支えるとともに、患者さんへの革新的な医薬品やワクチンの提供を可能とします。
加えて、6月に発表したナルコレプシータイプ1を対象としたTAK-861や希少な免疫介在性出血性疾患である免疫性血小板減少症(ITP)を対象としたmezagitamab(TAK-079)の臨床第2b相試験の良好なデータは、当社の後期開発段階のパイプラインへの期待のほか、今後10年以上にわたる強固な売上収益成長の可能性を示しています。
当社チーフ フィナンシャル オフィサーの古田未来乃は次のように述べています。
「2024年第1四半期は、成長製品・新製品が売上収益全体の成長を牽引し、好調な業績を達成しました。これは当社の確固たる事業の進展を示すものであり、新製品の上市、地理的拡大やライフ・サイクル・マネジメントの観点での承認取得により、世界中でより多くの患者さんやコミュニティに治療選択肢をお届けできるようになりました。
2024年度第1四半期のCore営業利益は、成長製品・新製品の力強い勢いのほか、研究開発費の期ずれやその他の営業経費の減少、米国における後発品によるVYVANSE®の減少が想定より緩やかであったことが寄与しました。
5月に発表した2024年度通期業績予想とマネジメントガイダンスに変更はありません。今後数四半期で後発品によるマイナス影響が加速するほか、計画している複数の臨床第3相試験の開始に伴い、研究開発費が下期に集中すると見通しています。為替の影響は、第1四半期の売上収益に対し追い風となっており、現在の為替水準が継続した場合、通期の売上収益予想は上振れの可能性があります。」
財務ハイライト
2024年度第1四半期業績(4~6月)
(億円、EPSを除く)
科目 | 2024年度 第1四半期 | 2023年度 第1四半期 | 対前年同期 (AERベースの増減率) |
---|---|---|---|
売上収益 | 12,080 | 10,586 | +14.1% |
営業利益 | 1,663 | 1,686 | △1.3% |
当期利益 | 952 | 894 | +6.5% |
EPS(円) | 61 | 58 | +5.6% |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 1,703 | 924 | +84.3% |
調整後フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠) | 237 | △2,075 | ― |
Coreベース(IFRSに非準拠) (億円、EPSを除く)
科目 | 2024年度 第1四半期 | 2023年度 第1四半期 | 対前年同期 (AERベースの増減率) | 対前年同期 (CERベースの増減率) |
---|---|---|---|---|
売上収益 | 12,080 | 10,586 | +14.1% | +2.1% |
営業利益 | 3,823 | 3,263 | +17.1% | +4.5% |
営業利益率 | 31.6% | 30.8% | +0.8pp | ― |
当期利益 | 2,768 | 2,334 | +18.6% | +3.9% |
EPS (円) | 176 | 150 | +17.5% | +2.9% |
2024年度の見通し(2024年5月公表から変更なし)
(億円、EPS及び一株当たりの年間配当金を除く)
科目 | 2024年度 業績予想 | 2024年度 マネジメントガイダンス Core増減率(CERベース)(IFRS非準拠) |
---|---|---|
売上収益 | 43,500 | ― |
Core売上収益(IFRSに非準拠) | 43,500 | 横ばいからやや減少 |
営業利益 | 2,250 | ― |
Core 営業利益(IFRSに非準拠) | 10,000 | 約10%の減少 |
当期利益 | 580 | ― |
EPS (円) | 37 | ― |
Core EPS (円) (IFRSに非準拠) | 431 | 10%台半ばの減少 |
調整後フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠) | 3,500 - 4,500 | ― |
1株当たりの年間配当金(円) | 196 | ― |
2024年度第1四半期業績に関する情報について
当社の2024年度第1四半期業績と2024年度の見通しおよびマネジメントガイダンスの前提条件やIFRSに準拠しない財務指標の定義を含むその他の財務情報の詳細については、2024年度第1四半期決算説明会プレゼンテーション資料をご覧ください。 https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/quarterly-results/
武田薬品について
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
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将来に関する見通し情報
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む武田薬品の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」、「かもしれない(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」、「予測する(forecasts)」、「見通し(outlook)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではありません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の結果は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の結果とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む武田薬品のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規の変更、臨床的成功及び規制当局による判断とその時期の不確実性を含む新製品開発に内在する困難、新製品及び既存製品の商業的成功の不確実性、製造における困難又は遅延、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機、温室効果ガス排出量の削減又はその他環境目標の達成を可能にする武田薬品の環境・サステナビリティに対する取り組みの成功、人工知能(AI)を含むデジタル技術の統合をはじめとする、業務効率化、生産性向上又はコスト削減に向けた武田薬品の取り組みや、その他の事業再編に向けた取り組みが、期待されるベネフィットに寄与する程度、武田薬品のウェブサイト(https://www.takeda.com/jp/investors/sec-filings-and-security-reports/)又はwww.sec.govにおいて閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書並びに武田薬品の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は武田薬品が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果及び情報は武田薬品の将来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。
財務情報及び国際会計基準に準拠しない財務指標
武田薬品の財務諸表は、国際会計基準(以下、「IFRS」)に基づいて作成されております。 本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、Core売上収益、Core営業利益、Core当期利益(親会社の所有者帰属分)、Core EPS、CER(Constant Exchange Rate:恒常為替レート)ベースの増減、純有利子負債、調整後純有利子負債、EBITDA、調整後EBITDA、フリー・キャッシュ・フロー、調整後フリー・キャッシュ・フローのように、IFRSに準拠しない財務指標が含まれています。当社経営陣は業績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS及び本ニュースリリースに含まれるIFRSに準拠しない財務指標に基づいて行っています。IFRSに準拠しない財務指標においては、最も良く対応するIFRS財務指標では含まれることとなる、又は異なる数値となる一定の利益、コスト及びキャッシュ・フロー項目を除外しております。IFRSに準拠しない財務指標は、IFRSに準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRSに準拠する財務指標に代替するものではありません(IFRSに準拠する財務指標を「財務ベース」指標として参照している場合があります)。投資家の皆様におかれましては、IFRSに準拠しない財務指標につき、その定義と、これらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標との調整表について、2024年度第1四半期の投資家向け決算プレゼンテーション資料に添付の「財務補足資料」をご参照くださいますようお願い申し上げます(https://www.takeda.com/jp/investors)。なお、2024年度第1四半期より、武⽥薬品は (i) 超インフレ国にある⼦会社の業績に対するCER調整⽅法を変更し、IAS第29号「ハイパーインフレ経済における財務報告」と整合した業績で報告するとともに、(ii) 従来のフリー・キャッシュ・フローを「調整後フリー・キャッシュ・フロー」へ名称変更しています(併せて営業活動によるキャッシュ・フローから有形固定資産の取得に係るキャッシュ・フローを控除したものを「フリー・キャッシュ・フロー」として報告しています)。(iii) 従来の純有利子負債を「調整後純有利子負債」へ名称変更しています(併せて連結財政状態計算書上の社債及び借入金の簿価から現金及び現金同等物を控除したものを「純有利子負債」と して報告しています)。
医療情報
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