今後10年のGrowth & Emerging Markets Business Unitにおける2桁台の売上収益成長の目標について1

今後10年のGrowth & Emerging Markets Business Unitにおける2桁台の売上収益成長の目標について1


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2021年3月12日

- 2030年度までに売上収益1兆円(約90億米ドル2)の達成を目指す
- 地理的にバランスのとれた事業展開、グローバルブランド14製品のポートフォリオならびにウェーブ1パイプラインが2桁台の売上収益成長を牽引する見込み
- 医薬品アクセスおよび新興国市場におけるアンメットニーズへの取り組みが持続的成長を促進

当社は、このたび、Growth & Emerging Markets Business Unit(以下「GEM BU」)が市場を上回る2桁台の売上収益成長を目標とすることを公表しましたのでお知らせします。2030年度までに、GEM BUの現在の売上収益の2倍以上となる1兆円(約90億米ドル)の売上収益達成を目指します。主に地理的にバランスのとれた事業展開や、革新性の高いグローバルブランド14製品とウェーブ1パイプラインへの的を絞ったポートフォリオへの投資が、この潜在的な成長を牽引します。

当社のGEM BUのPresidentであるRicardo Marekは、「患者さん、社会そして株主の皆さんに長期的価値をお届けするという当社のグローバルでのビジョンに基づき、当社は世界人口の85%に相当する地域に治療薬をお届けするための地域戦略を練り上げてきました。存在意義の実現を目指し、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする企業として、当社のポートフォリオは、革新的な治療薬と十分な競争力を有する事業規模を兼ね備えています。また、魅力的な市場のファンダメンタルズと力強い業績を達成する経営陣により、当社は、生命を救う革新的な治療薬への患者さんのアクセスを向上させつつ、持続的な売上収益成長の実現に向けて取り組んでまいります」と述べています。

現在のGEM BUの売上収益の95%3は、当社の主要な5つのビジネスエリアにおける革新的な治療薬によるものであり、GEM BUは今後10年で対象地域における市場成長予測を上回る大きな目標を掲げています。65億の人口を有する広大な新興国市場において、重点疾患領域にわたる患者さんのアンメットニーズが大きな成長機会となり、グローバルで整合した「アクセスファースト」戦略によってその成長が実現できるものと確信しています。

当社のChief Financial OfficerであるCosta Saroukosは、「イノベーションに注力するという当社のグローバル戦略により、今後10年で、新興国市場は当社の収益と成長の主要な源となります。ポートフォリオや主要市場への投資を通じ、GEM BUでは、グローバルブランド14製品の売上を伸長させるとともにウェーブ1パイプラインを上市させることにより、スペシャリティ領域の革新的な治療薬で市場を上回る成長を期待しています」と述べています。

GEM BUは、ブラジル、中国、インドなどの高成長市場での事業拡大を目指しています。これらの市場は、重点疾患領域の既存製品および今後上市予定のウェーブ1パイプラインの継続した成長の強固な基盤になることが見込まれます。特に中国は、今後5年で20%を超える売上収益の年平均成長率を達成する可能性を有し、地域レベルおよびグローバルレベルでも、当社における大きな成長の推進力となるものと期待しています。1

当社の革新的な研究開発体制を通じ、GEM BUにおいて革新的な治療薬をお届けしてまいります。ウェーブ1パイプラインのうち、毎年3億9,000万人が罹患するデング熱ウイルス感染症の予防のために開発されているデング熱ワクチン候補(TAK-003)は、GEM BUからもたらされる収益が大半を占め、GEM BUの大きな成長ドライバーになると予想しています。

新興国市場における持続的成長に向け、各国の医療制度の強化や事業運営への持続的なアプローチの優先など、当社は、患者さんが革新的な医薬品へ継続してアクセスできるように取り組んでいます。最近公表された、2021年のAccess to Medicine Indexにおいて、当社は医療制度の強化やコンプライアンスの面で優れた評価を受け、「医薬品アクセスに対するガバナンス」のカテゴリーで1位を獲得しました。

<Growth & Emerging Markets Business Unitについて>
当社は、日本、米国、欧州・カナダ(EUCAN)ならびに成長新興国(GEM)の4つの地域において事業を展開しています。GEM BUは、シンガポールを拠点とし、ブラジル、中国、ロシアを含む約50の国と地域にプレゼンスを有しています。南アメリカ、中東、アジア・パシフィックに拠点を持つ3つのエリアに加え、ブラジル、中国、ロシアでは、販売活動を通じて持続的な利益成長を実現するとともに、グローバルでの医薬品アクセス戦略の拡大に向けた取り組みを通じ、患者さんへより貢献してまいります。

GEMにおける3つのエリア:
ICMEA - インド、CIS(ロシア除く)、中東およびアフリカ(UAEのドバイを拠点)
SAM - コーノ・スール、アンデスおよびメキシコ(アルゼンチンのブエノスアイレスを拠点)
APAC - アジア・パシフィック(シンガポールを拠点)

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

<留意事項>
本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリース(添付資料及び補足資料を含みます。)において武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます。)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。

武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品およびその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、usおよびour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。

<将来に関する見通し情報>
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「することができた(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではありません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の業績は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の業績とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む当社のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、世界的な医療制度改革を含む関連法規の変更、臨床的成功及び規制当局による判断とその時期の不確実性を含む新製品開発に内在する困難、新製品および既存製品の商業的成功の不確実性、製造における困難又は遅延、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機が、当社が事業を行う国の政府を含む当社とその顧客及び供給業者又は当社事業の他の側面に及ぼす影響、買収対象企業とのPMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業にとってのノン・コア資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、当社のウェブサイト(https://www.takeda.com/investors/reports/sec-filings/)又はwww.sec.gov において閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書及び当社の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果は武田薬品の将来の経営結果又はその公表を示すものではなく、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。

以上

 

1 技術的成功確率(PTS)調整前ベースの増分を含んでおり、「予測」や「目標値」の数字ではありません。PTSとは、予め設定されたエンドポイント、成功確率や他の要因などに基づき臨床試験が成功し、規制当局の承認が反映された確率です。

2
 米ドルでの表記は1米ドル111円で換算

3 事業売却補正後、underlying growth (実質ベースの成長)に基づく