2019年3月期連結業績予想(IFRS)の修正に関するお知らせ

2019年3月期連結業績予想(IFRS)の修正に関するお知らせ


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2019年4月25日

当社は、2019年3月期の通期連結業績予想を修正しましたので、下記の通り、お知らせします。

当社は、2019年1月8日にShire plc(以下、同社と同社グループを総称して「Shire社」)の買収を完了しましたが、2019年3月期の通期連結業績予想の修正については、Shire社の買収影響を反映したうえで公表することとしておりました。また、東京証券取引所の有価証券上場規程の定めにより、公表された直近の業績予想値と比べ、新たに算出した予想値が、売上収益で10%以上、利益で30%以上の差異が生じた場合、直ちに開示することが義務付けられています。このたび、Shire社の暫定的な公正価値および取得原価の配分(PPA)を含むShire社買収影響の概算値が算出されましたので、新たな業績予想をお知らせいたします。


業績ハイライト:

  • 旧武田薬品(Shire社買収前の武田薬品)のマネジメントガイダンスおよび業績予想について、力強い業績の推移と包括的かつ規律ある経費管理により、売上収益と利益の予想を大幅に上方修正しました。

  • 旧武田薬品(Shire社買収前の武田薬品)の実質的なCore Earnings(Underlying Core Earnings)の対売上収益比率は、対前期比で、約540bpsの向上となる見込みです。これは当初の見込み(100~200 bpsの上限に近いレベル)を上回ります。

  • Shire社による業績への影響は売上収益において約3,090億円、税引前利益において約490億円を見込んでいます。(Shire社は2019年1月8日より武田薬品に連結されました)

  • Shire社買収の取得原価の配分(PPA)に伴う営業利益への影響は、約1,820億円を見込んでいます。なお、当該費用は非資金費用であるためCore Earningsへの影響はありません。


本資料における修正業績予想は、現在当社が入手可能な情報に基づくものであり、この業績予想を達成することを保証するものではありません。当社の2019年3月期の通期連結決算は、2019年5月14日に公表する予定です。

  1. 旧武田薬品の業績(2018年4月1日~2019年3月31日、Shire社買収関連費用除く)

(単位:百万円)

 

売上収益

Core
Earnings
(注)

営業利益

税引前利益

親会社の所有者に
帰属する当期利益

基本的1株当たり
当期利益

前回公表予想(A)※

1,750,000

330,000

280,000

265,000

206,000

262円85銭

今回修正予想(B)

1,788,000

393,000

412,000

357,000

-

-

増減額(B-A)

+38,000

+63,000

+132,000

+92,000

-

-

増減率(%)

+2.2%

+19.1%

+47.1%

+34.7%

-

-

※ 2018年10月31日公表

  • 売上収益は、エンティビオやタケキャブなどの成長ドライバーの伸長や、多発性骨髄腫治療剤ベルケイドの米国における競合品の追加参入時期の遅れによる増収影響により、1兆7,880億円に上方修正しました。

  • 営業利益は、前回公表予想(2,800億円)から1,320億円上方修正し、4,120億円になる見込みです。営業利益率の改善は、規律ある経費管理や成長ドライバーの伸長が牽引しております。この結果、武田薬品の力強い業績の伸長によって、約1,260億円と見込まれるShire社買収関連費用の全額を上方修正分の1,320億円で吸収できる見通しです。Shire社買収関連費用については次ページの3をご参照ください。

  • 税引前利益は、前回公表予想では見込んでいなかった持分法による投資損失が当第3四半期に発生したため、営業利益増益幅(1,320億円)と比べ税引前利益の増益幅は920億円に縮小し、約3,570億円になる見込みです。

  • Core Earningsは、成長ドライバーの伸長と規律ある経費管理により、前回公表予想から630億円上方修正し、3,930億円になる見込みです。

  • なお、当期利益ならびに基本的1株当たり当期利益については、現時点において税金を算出している最中であるため、予測値の修正は行わず前回公表予想を取り下げます。これらの数値については、2019年5月14日に予定されている2019年3月期の通期連結決算の公表においてお知らせします。 

 
 2. マネジメントガイダンス – 実質的な成長(注) (Shire社除きの武田薬品)

 

前回公表ガイダンス※
(成長率、%)

今回公表ガイダンス
(成長率、%)

実質的な売上収益

1桁台前半

1桁台半ば

実質的なCore Earnings

10%台後半

30%台後半

実質的なCore EPS

20%台半ば

※ 2018年10月31日公表

当社は、2019年3月期の旧武田薬品(Shire社除き)の力強い伸長に鑑み、売上収益と利益のマネジメントガイダンスを上方修正しました。実質的なCore Earningsの対売上収益比率は、前期から100~200 bpsの範囲のうち、200bpsに近い比率の向上を見込んでいましたが、約540bpsの向上となる見込みです。


 3. Shire社買収関連費用

(単位:百万円)

 

売上収益

Core Earnings
(注)

営業利益

税引前利益

今回修正予想

-

-

△85,000

△126,000

※ 2018年10月31日公表

  • 今回修正予想には、武田薬品で発生したShire社の買収費用、統合費用、負債の利息費用やその他の金融費用が含まれるとともに、Shire社で発生した買収関連費用も含まれます。両社で発生するShire社買収に起因する関連費用の合計は、約1,260億円を見込んでおり、うち、850億円が営業費用、410億円が金融費用の見込みです。


 4. Shire社の業績(Shire社買収関連費用除き)

(単位:百万円)

 

売上収益

Core Earnings
(注)

営業利益

税引前利益

今回修正予想

309,000

66,000

60,000

49,000

  • Shire社による業績への影響は売上収益において約3,090億円、税引前利益において約490億円を見込んでいます。統合の一環として、流通チャネルにかかる武田薬品の方針をShire社にも適用することに伴い、卸における流通在庫の回転日数が大幅に改善し、一時的な影響が発生する見込みです。
  • Shire社のCore Earningsへの寄与は、約660億円を見込んでいます。


 5. Shire社買収にかかる取得原価配分(PPA)(暫定値)による影響

(単位:百万円)

 

売上収益

Core Earnings
(注)

営業利益

税引前利益

今回修正予想

-

-

△182,000

△186,000

  • 2019年3月期において、買収により取得した棚卸資産の公正価値調整にかかる費用約820億円を計上するとともに、無形資産にかかる償却費は約990億円の計上を見込んでいます。

 
 6. 2019年3月期の連結業績予想数値(2018年4月1日~2019年3月31日、Shire社買収関連費用を含む)

(単位:百万円)

 

売上収益

Core
Earnings
(注)

営業利益

税引前利益

親会社の所有者に
帰属する当期利益

基本的1株当たり
当期利益

前回公表予想(A)※

1,750,000

330,000

268,900

245,200

189,500

241円82銭

今回修正予想(B)

2,097,000

459,000

205,000

95,000

-

-

増減額(B-A)

+347,000

+129,000

△63,900

△150,200

-

-

増減率(%)

+19.8%

+39.1%

△23.8%

△61.3%

-

-

(ご参考)
前期実績
(2018年3月期)(C)

1,770,531

322,494

241,789

217,205

186,708

239円35銭

増減額(B-C)

+326,469

+136,506

△36,789

△122,205

-

-

増減率(%)

+18.4%

+42.3%

△15.2%

△56.3%

-

-

※ 2018年10月31日公表。当第2四半期までに発生したShire社買収関連費用を含む。


(注)

  • Core Earningsは、国際会計基準(IFRS)に準拠した指標ではなく、純利益から、法人所得税費用、持分法にかかる投資損益、金融損益、その他の営業収益およびその他の営業費用、製品に係る無形資産償却費及び減損損失を控除して算出します。その他、企業買収に係る会計処理の影響や買収関連費用など、本業に起因しない(ノン・コア)とマネジメントが判断した事象による影響を調整します。
  • 「実質的な成長」は、当期と前年同期(四半期もしくは年間)の業績を共通の基準で比較するものであり、マネジメントによる業績評価に使用されています。これら共通の基準で比較される業績は、為替レートを一定として、事業等の売却影響およびその他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を控除し算定されます。

 



留意事項
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本ニュースリリースには、IFRS(国際会計基準)に準拠しない財務指標である、実質的な売上収益、コア・アーニングス、実質的なコア・アーニングス、コア当期利益、実質的なコア当期利益、実質的なコアEPS、純有利子負債、EBITDA、調整後EBITDA、営業フリー・キャッシュ・フローが含まれています。当社役員は業績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS及び本ニュースリリースに含まれるIFRS以外の指標に基づき行っています。IFRSに準拠しない財務指標においては、IFRSに基づく場合には含まれることとなる一定の利益及びコスト並びにキャッシュ・フローを除外しており、またはIFRSにおいて最も良く対応した財務指標とは異なる計算方法で算出されています。IFRSに準拠しない財務指標を提供することで、当社役員は、投資家の皆様に対し、当社の経営状況、主要な業績及び動向の更なる分析のための付加的な情報を提供したいと考えております。IFRSに準拠しない財務指標は、IFRSに準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRSに準拠する財務指標(「財務ベース」の用語で使われることがあります)に代替するものではありません。投資家の皆様におかれましては、IFRSに準拠しない財務指標につき、これらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標との照合を行っていただけますようお願い申し上げます。

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