武田薬品のジャパンコンシューマーヘルスケアビジネスユニット事業の武田コンシューマーヘルスケア株式会社への会社分割(簡易吸収分割)による承継について
武田薬品のジャパンコンシューマーヘルスケアビジネスユニット事業の武田コンシューマーヘルスケア株式会社への会社分割(簡易吸収分割)による承継について
武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、ジャパンコンシューマーヘルスケアビジネスユニット(JCHBU)事業の武田コンシューマーヘルスケア株式会社(以下「武田コンシューマーヘルスケア」)※への承継に向け、2017年2月20日、同社と吸収分割契約(以下「本件吸収分割契約」)を締結することを決定し、同日、本契約を締結しましたのでお知らせします。なお、本会社分割は、武田薬品の100%出資の子会社に一部の事業を承継させる会社分割であるため、開示事項・内容を一部省略して開示しています。
※武田コンシューマーヘルスケアの設立については、こちらのニュースリリースをご覧下さい。
1. 会社分割の目的
武田薬品のJCHBUは、主に日本国内でコンシューマーヘルスケア事業を展開する武田薬品のビジネスユニットであり、「アリナミン」「ベンザ」をはじめとする一般用医薬品や健康食品「緑の習慣」を中心に持続的な成長を実現しています。コンシューマーヘルスケア事業を取り巻く市場環境が刻々と変化し、顧客ニーズがますます多様化する中、JCHBU事業(日本国内を中心としたコンシューマーヘルスケア事業、以下同じ。)を分社化することで、当該市場においてさらに機動的なビジネスモデルを構築するとともに、環境変化および顧客ニーズに迅速に対応してまいります。武田薬品のJCHBU事業を承継する武田コンシューマーヘルスケアは、アリナミンやベンザといったブランドを通じ、人々のより健やかな生活に一層貢献するとともに、日本を中心としたアジア地域におけるコンシューマーヘルスケア市場においてリーディングカンパニーを目指してまいります。
2. 会社分割の要旨
(1)会社分割の日程
取締役会から委任を受けた取締役による決定日 |
2017年2月20日 |
契約締結日 |
2017年2月20日 |
実施予定日(効力発生日) |
2017年4月1日 |
(注) 本会社分割は、武田薬品においては会社法第784条第2項に規定する簡易吸収分割であり、株主総会の承認を得ないで分割を行うものです。
(2)会社分割の方式
武田薬品を分割会社とし、武田コンシューマーヘルスケアを承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)です。
(3)会社分割に係る割当ての内容
武田コンシューマーヘルスケアは、本会社分割に際し、承継するJCHBU事業にかかる資産等の対価として、武田コンシューマーヘルスケアの普通株式100株を武田薬品に対して交付します。
(4)会社分割に伴う新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱い
武田薬品は新株予約権を発行していますが、本会社分割によるその取扱いに変更はありません。
(5)会社分割により増減する資本金
本会社分割による武田薬品の資本金の増減はありません。
(6)承継会社が承継する権利義務
承継会社は、武田薬品のJCHBU事業にかかる資産等の権利義務(但し、本吸収分割契約に別段の定めのあるものを除きます。)を承継します。
(7)債務履行の見込み
本吸収分割において、効力発生日以降の承継会社が負担すべき債務については、その履行の見込みに問題はないと判断しております。
3. 会社分割の当事会社の概要
|
分割会社 |
承継会社 |
(1) 名 称 |
武田薬品工業株式会社 |
武田コンシューマーヘルスケア 株式会社 |
(2) 所在地 |
大阪府大阪市中央区道修町 四丁目1番1号 |
東京都千代田区丸の内一丁目8番2号 |
(3) 代表者の役職・氏名 |
代表取締役社長CEO クリストフ・ウェバー |
代表取締役社長 杉本雅史 |
(4) 事業内容 |
医薬品等の研究開発・製造・販売 |
一般用医薬品、医薬部外品等の研究開発・製造・販売 |
(5) 資本金 |
64,955 百万円 |
10 百万円 |
(6) 設立年月日 |
1925年1月29日 |
2016年4月15日 |
(7) 発行済株式数 |
790,396,895株 |
100株 |
(8) 決算期 |
3月31日 |
3月31日 |
(9) 大株主および持株比率 |
日本生命保険相互会社 6.42% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 5.01% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 4.67% ジェー ピー モルガン チェース バンク 380055 4.40% 公益財団法人武田科学振興財団 2.27% |
武田薬品工業株式会社 100% |
(10)直前連結会計年度(2016年3月期)の財政状態および経営成績 (国際会計基準) | ||
|
武田薬品工業株式会社 | |
親会社の所有者に帰属する持分 |
1,948,692 百万円 | |
総資産 |
3,824,085 百万円 | |
1株当たり親会社所有者帰属持分 |
2,487.04 円 | |
売上収益 |
1,807,378 百万円 | |
営業利益 |
130,828 百万円 | |
税引前利益 |
120,539 百万円 | |
親会社の所有者に |
80,166 百万円 | |
基本的1株当たり当期利益 |
102.26 円 | |
1株当たり配当金 |
180.00 円 |
なお、本会社分割により、武田薬品は、日本国内を中心としたコンシューマーヘルスケア事業製品の製造を行っている武田薬品の100%子会社である武田ヘルスケア株式会社(以下「武田ヘルスケア」)の全株式を武田コンシューマーヘルスケアに承継する予定です。これにより、武田ヘルスケアは武田コンシューマーヘルスケアの100%子会社となる予定です。武田ヘルスケアの概要は以下のとおりです。
(1) 名 称 |
武田ヘルスケア株式会社 |
(2) 所在地 |
京都府福知山市長田野町二丁目21番地 |
(3) 代表者の役職・氏名 |
代表取締役社長 有本恵一郎 |
(4) 事業内容 |
一般用医薬品の製造 |
(5) 資本金 |
400 百万円 |
(6) 設立年月日 |
1980年3月5日 |
(7) 発行済株式数 |
8,000株 |
(8) 決算期 |
3月31日 |
(9) 実施予定日(効力発生日) |
2017年4月1日 |
(10) 効力発生日前の大株主および持株比率 |
武田薬品工業株式会社 100% |
(11) 効力発生日後の大株主および持株比率 |
武田コンシューマーヘルスケア株式会社 100%(予定) |
4. 分割する事業部門の概要
(1)分割する部門の事業内容
武田薬品のJCHBUが日本国内を中心に行っている一般用医薬品、医薬部外品等の研究開発・製造・販売事業(コンシューマーヘルスケア事業)を分割します。
(2)分割する部門の経営成績
分割する部門の売上収益および営業利益は下表のとおりです。
直前事業年度(2016年3月期)の売上収益 |
81,816 百万円 |
直前事業年度(2016年3月期)の営業利益 |
17,941 百万円 |
(3)分割する資産、負債の項目および金額(2016年12月31日現在)
資 産 |
負 債 | ||
項 目 |
帳簿価格 |
項 目 |
帳簿価格 |
流動資産 |
69億円 |
流動負債 |
10億円 |
固定資産 |
35億円 |
固定負債 |
0 円 |
合 計 |
104億円 |
合 計 |
10億円 |
5. 会社分割後の当事会社の状況
(1)本会社分割後の武田薬品の名称、所在地、代表者の役職・氏名、資本金、決算期に変更はありませんが、事業内容のうちJCHBU事業は武田コンシューマーヘルスケアに承継されます。
(2)本会社分割後の武田コンシューマーヘルスケアの名称、所在地、代表者の役職・氏名、決算期に変更はありませんが、事業内容にJCHBU事業が加わります。また、本会社分割により、武田コンシューマーヘルスケアの資本金が10百万円から490百万円に増加します。
6. 今後の見通し
本会社分割は、武田薬品の100%出資の子会社との間での簡易吸収分割であるため、武田薬品の2017年3月期の連結業績への影響は軽微です。
(参考)当期連結業績予想(2016年10月28日公表)および前期連結実績(百万円)
|
売上収益 |
営業利益 |
税引前利益 |
親会社の所有者に |
当期業績予想 |
1,700,000 |
135,000 |
132,500 |
93,000 |
前期実績 |
1,807,378 |
130,828 |
120,539 |
80,166 |
以上