ライフステージの変化や闘病も乗り越え、働き続ける|武田薬品
ライフステージの変化や闘病も乗り越え、働き続ける
プロフィール
渡邊 郁 グローバル マニュファクチャリング&サプライ(取材当時)
フランスで育ち、就職するにあたり帰国した。日本で働くなら、ぜひ日本企業で経験を積みたいという気持ちでタケダに入社。当時は帰国子女の入社第1号とも言われた。現在は製造・供給部門であるグローバル マニュファクチャリング&サプライにて、文書の管理やワークフローのコーディネーターとして働く。「タケダに勤めて30年ほど。3人の子育てを経験し、そのたびに出産・育児制度の充実を感じてきました。突然の闘病生活も、上司や同僚の理解や援助があり乗り越えることができた。ここまで長く働き続けてこられた環境と、周囲の温かいサポートに感謝しています」と、渡邊は笑顔で語る。
出産・子育てをするたびに進化する制度を実感
突然の闘病生活も、チームに支えられて克服
子育てもひと段落し、仕事も充実していた5年ほど前、乳がんが発覚した。「突然のことで大変驚きました。そして仕事をどうしようかと、正直、不安になりました」と当時を振り返る。少し悩んだあと、上司に相談したところ、「病気だからといって仕事を辞める必要はない。みんな働きながら治している。100%とはいかないまでも、勤務を続けながら闘病したっていいじゃないか」と言ってくれたという。乳がんの手術を受け、抗がん剤治療や放射線治療など長い闘病生活を経験した。当然ながら、仕事にも影響が出た。「手術そのものは2週間くらい入院するだけでしたが、抗がん剤治療が始まってからは、投与後に4日程度休んで2週間出勤するサイクルを8回も繰り返しました。放射線治療は1日15分ほどですが、ひと月近く毎日通院する必要があるため、会社と病院を往復する日々を送りました。おかげさまで今ではすっかり回復し、ずっと体調も良好です」。
闘病中に一番厳しさを感じたことは何か?という問いに、渡邊はこう答えた。「実際に患者の立場になって感じたのは、仕事を持っていて良かったという実感です。自分が『患者さん』という立場だけになると、心細くなるものです。病気とは関係ない『働く自分』という別の役割があることで、かなり救われました。フルにサポートしてくれた職場の仲間には、本当に感謝しています」。
ベテランでも進化を求められる、それが楽しい
最後に、タケダという職場について「患者さんを大切に考える会社なので、『病気になったから働けない』という考えはない職場です。医療に関する正確な知識を持っている人も多いため、先入観だけで判断する人はいません。誰にでも起こりうる闘病という人生のステージに直面しても、ここなら安心できると思います」という言葉をくれた。
関連ストーリー
多様性を推進する仲間(アライ)として活動