広範に、かつ持続可能な方法で医薬品へのアクセスをタイムリーに提供 | 武田薬品

広範に、かつ持続可能な方法で医薬品へのアクセスをタイムリーに提供


世界中の患者さんの生活を向上させ、できるだけ多くの国で革新的な医薬品をタイムリーかつ持続的にアクセスできるようにすることを目指しています。患者さんの医薬品アクセスの障壁となる問題に取り組むことで、人々の暮らしを豊かにする治療法をできるだけ多くの患者さんに迅速にお届けできるよう、段階的な価格設定を行っています。

段階的な価格設定では、国の経済レベルや医療制度の成熟度に応じて価格を調整します。各国のGDP、自己負担額、予防接種、希少疾患、国民一人あたりの利用可能な医療資源などの要素に基づき、国を4つの層に分類します。私たちの価格設定の原則は、市場の動きと幅広い医療環境を反映させ、世界中のより多くの患者さんが革新的な医薬品にアクセスできるよう支援することです。

価格設定へのアプローチ


1. 段階的な価格設定

一人でも多くの患者さんが革新的な医薬品にアクセスできるように、各国の経済状況や医療制度の成熟度に応じて価格を調整しています。

2. 価値に基づく価格設定

医薬品の実臨床での結果や経済的なインパクトに関する不確実性に対応する保険者や医療提供者のニーズに応えます。

3. 患者支援プログラム(PAP)

PAPは、医薬品へのアクセスが困難な患者さんに対し私たちの革新的な医薬品へのアクセスを支援するプログラムです。PAPは医薬品アクセス戦略における基本的な手法で、様々な要因により引き起こされる疾患や希少疾患の治療法への持続的なアクセス向上を目指します。また、アクセスの障壁となる問題に取り組むことで、患者さんの治療経験全体にわたる環境の整備を行っています。

詳しくは、価値に基づく医療(バリューベースヘルスケア)に対するタケダの見解をご覧ください。

タケダの価格設定の基本方針


最適な医薬品へのアクセスとは網羅する範囲の広さと速さに加えて持続可能な事業につながる価格であることです。

医薬品アクセス戦略は、「すべての患者さんが、必要とする医薬品を届けられるようにするため最適化を図る」という理念に基づいて、できるだけ多くの国で、できるだけ多くの患者さんがタケダの医薬品を持続的にお届けできるよう支援します。

タケダの医薬品アクセスへの取り組みとその成果について、こちらをご覧ください。

価値に基づく医療(バリューベース・ヘルスケア)


世界中の人々の将来にわたる健康と繁栄にとって、患者さんが革新的な治療を受けられることが、もっとも重要なことです。タケダはバリューベースモデルの医療制度への変革を支援しています。「価値に基づく医療」が患者さんや社会により多くの利益をもたらすと確信しています。

価値(バリュー)とは、すべてのステークスホルダー、とりわけ患者さんにとっての治療の結果として評価されるものです。革新的な医薬品の価格設定は、結果として測られる価値に基づくべきだと考えています。価値に基づく価格設定には薬を服用した後、期待した成果の達成が確認できる包括的な健康データへのアクセスと、パートナーシップが必要です。情報技術を駆使し、責任ある方法で健康データの収集および分析することができると確信しています。また、患者さんには治療結果を分析・共有できるようなツールや仕組みが提供されるべきだと考えます。

「価値に基づく合意」のアプローチは、革新的な医薬品の臨床でのパフォーマンスや(比較的高薬価になる傾向があるため)経済的なインパクトに関する不確実性に対応する保険者や医療提供者のニーズに応えることができます。医療技術評価(HTA)は、価値に基づく契約(value-based contract)に有益な情報となるため、あらゆるニーズを考慮し、パイプラインの初期段階から取り組んでいます。医療技術評価(HTA)は、革新的な治療法を提供する必要性とその経済性を考慮しながら、患者さんの声と新薬のエビデンスの両方を評価することでうまく機能します。各国・地域のニーズに合わせて価値に基づく契約を調整することで、多くの患者さんに迅速な治療を提供し、イノベーションを駆使して貢献できるよう努力し続けていきます。