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ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ 2023に登壇

4月19日から21日、東京ビッグサイトで開催されたファーマIT&デジタルヘルス エキスポ2023の「ファーマITセミナー」に日本オンコロジー事業部の固形腫瘍領域ユニットヘッドの引地由紀子および、コマーシャルエクセレンス部トレーニングリードの長谷川真紀が登壇しました。医薬のスペシャリストを育成するMR教育のグランドデザイン~責任感と使命感を持って情報提供を行うMRのケイパビリティとは~と題し、パネルディスカッションに参加し、オンコロジー教育部門のキーパーソンとして、「患者さんに貢献したい」という思いとともに情報活動をするスペシャリスト集団を育成するためのチャレンジをテーマに講演しました。

医師が抱える臨床課題を的確に捉え、より質の高い情報活動を

初めに、コロナ禍での急激なデジタル化、そして医師側の情報収集の嗜好性が変化する中、タケダのMRは医師とのディスカッションにおいて、より質の高い情報活動とデジタルの強みをベストミックスさせながら活動していることを説明。「タケダのMRはPTRBに基づくマインドセットと、より専門性の高い知識、それらを伝えるスキル、そして面談の質を上げるために課題を特定し、取り組んでいる」と引地より紹介しました。企業側の一方的な情報活動ではなく、医師が抱える臨床課題を的確に捉えて、それを解決するための一助としてEBMに基づいた、適正でより質の高い情報活動の実施状況を伝えました。
続いて長谷川より、情報活動の質を高めるためには「MRひとり一人のおかれている状況に応じた、個々のcapabilityを伸ばすための教育を心がけている」と紹介しました。「具体的な目標行動の基準を設定することにより、その後の分析および新たな研修設計に繋がるPDCAサイクルを回すことを意識している」と加えました。

「Patient Centricity」を具体的な行動へつなげる

Patient CentricityはタケダのMRの教育の根幹であり、概念で終わらせない為にも、日本オンコロジー事業部では教育の中で製品教育だけでなく各疾患のPatient Journeyを考える機会を作り、患者さんの気持ちを理解し考えることをベースに教育を実施しています。またペイシェントアドボカシー活動とも協働し患者さんの声を聴く社内講演会や、患者さんのビデオ視聴機会を設け、常に患者さんの気持ちに寄り添い、担っている使命を日々確認しながら「患者さん中心」の文化の醸成をしていることを引地より紹介しました。

講演の最後に「今後のMR教育に貢献すべく、アジリティ高く変化に対応できるcapabilityの向上をめざし、製品や疾患知識だけでなくデジタルも含む幅広い視野での情報収集力、アウトプット力を身に付けていきたい」、また「オンコロジー分野のサイエンスを意識しつつ、近未来のMR活動に必要なcapabilityは何かについて常にアンテナをはっていきたい。また、領域部でのマネジメント、および本社部門との連携を深めることにより、より多くのがん患者さんに薬剤を届けられるよう貢献していきたい」と二人は語りました。

会場には定員100名を超える、評価・分析を通じたパフォーマンス向上を目指す企業関係者が集まりました。ファーマIT&デジタルヘルス エキスポは、今年第4回目を迎え、製薬業界に特化したITイベントとして、研究、開発、製造からコマーシャル部門に至るまで製薬業界におけるデジタル活用を推進する企業が集まりました。