アクセシビリティ機能を有効化アクセシビリティ機能を有効化

患者さんの明日のために、事業部の機能強化を図る

大学では物理学を、大学院では物理工学を専攻し、質量の起源となる素粒子の検出器の研究開発を行っていました。卒業後は学生時代から研究室内のITアドミニストレーションを率先してリードしていたこともあり、外資系企業の情報システム部門でキャリアをスタートしました。これまで業界を定めず多様な環境でインフォメーションテクノロジー領域を専門として、20年以上携わっています。タケダの企業理念には、「データとデジタルの力でイノベーションを起こします」と示されています。データ&デジタルは、まさに私たちにとって事業戦略を支える欠かせない存在です。従業員によるデータとデジタルを活用する力を高める取り組みがグローバル規模で全社的に導入されており、日本オンコロジー事業部においてもサイエンスおよび画期的なイノベーションとともに、患者さんの治療に革新的な治療薬をより早くお届けするために「データドリブン」な環境構築に向けて日々取り組んでいます。自分の強みであるIT分野での経験と外資系企業など幅広いフィールドで培ったグローバルコミュニケーション力を駆使し、機動力を持って患者さんの明日のために、日本発のグローバル企業でデジタルイノベーションを加速させたい、という思いがありタケダに入社しました。


日本から世界へ

私が感じるタケダの魅力は、240年以上続いている歴史ある日本発のバイオ製薬企業でありながら、変革をし続けているところです。多様なバックグラウンドを持つ仲間が、患者さんの命と治療方針に関わる責任を担い、必要な情報を必要なときに的確に届けられるよう日々切磋琢磨しています。私が入社する以前から、日本オンコロジー事業部においても「データ & デジタル アクセレーター (DDA)」と呼ばれるデータとデジタルにおける人材・組織・システムの強化プロジェクトが始動していました。社内の業務効率改善から医療従事者とのコミュニケーション、そして患者さんへの貢献まで、網羅的な取り組みが推進されています。そのDDAのエッセンスを引き継ぎながら、継続的かつ革新的なデータ・デジタルソリューションをあらゆるステークホルダーと共に推進でき、やりがいと使命感を非常に感じています。
データ・デジタル&テクノロジー部長として、ボストンにあるグローバルオンコロジーBUと連携し、最先端のインサイトを国内の各部門へ迅速に届けられるように、グローバルな視野を持ち、かつ対応力のある組織づくりに今まさに注力しています。また、各地域で働く仲間と本部で働く仲間の皆さんが本来行うべき業務へ集中できるための効果的なプラットフォームやチャネル構築を通じて、機能強化を図っています。製薬業界においてもAIを含む革新的技術やCOVID-19をきっかけとした社会の加速度的な変化におけるケイパビリティの内製化が強く求められています。さまざまな変化に対応しながら、軌道修正できる柔軟な考え方も重要です。事業部内の各部門と日々横断的に連携しながら、常に組織に必要な仕組みを強化し、レジリエンスの高いケイパビリティの構築を目指しています。


Get out of my comfort zone、外の世界へチャレンジする

自分にとって居心地の良い環境から飛び出し、常に外の世界にチャレンジしていくことを大切にしています。外資系企業でキャリアを築いていく中で、当時勤めていた企業のマネジメント開発プログラムに参加し、ワシントンD.C.のNPO団体で6カ月間業務を行う経験しました。ヘルスケア関連のNPOではありましたが、日本で得た知識は全く役に立ちませんでした。現地のヘルスケアの仕組みを一から学ぶ中で自分が貢献できることを見つけ出し、結果を出すという一連のプロセスは、グローバルコミュニケーション力を養うとともに、自分の成長につなげることが出来ました。今後も引き続き、人々と社会の間で必要なデータが連携・循環・還元される「データドリブン」な環境構築を目指して、がん患者さんおよびその家族の明日のために、ワークライフバランスを保ちつつ、スピード感を持ってチャレンジを続けていきたいです。


♯プロフィール

鹿住 忠史

日本オンコロジー事業部 データ・デジタル&テクノロジー部長

物理工学専攻で大学院を卒業後、外資系企業の情報システム部門でキャリアをスタート。20年以上にわたり多様な業界でインフォメーションテクノロジー領域を専門とし、2023年3月、同事業部のデータ・デジタル&テクノロジーヘッドに着任、同年7月よりデータ・デジタル&テクノロジー部長を務める。