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日本のがん医療と患者さんへの持続的な貢献を目指して

変化を恐れず、自己の変革・成長をタケダで実現

タケダの魅力は、自己の変革・成長が実現できる環境だと考えています。私のキャリア形成の根底には「グローバルにおける日本のプレゼンスを高める、世界のどこにいても活躍できる人材になる」、という個人的な使命にも似た強い思いがあります。代々海外に携わることの多い家系であった影響で、家庭内でも「世界の中での日本」という観点での会話が日常的に交わされていました。また、海外生活をしていた幼少期はJapan as No.1の時代で、自分が日本人であることを小さいながらも誇らしく感じていたことを覚えています。

「グローバル化を目指す日本企業に貢献したい」と考えていた自分にとって、タケダはまさにチャレンジし甲斐のある会社であり、また、変化を恐れず先取りし、常に医薬品業界をリードし続けている点もタケダで働く醍醐味のひとつだと感じました。


「自分の夢に対して妥協しない」、「目の前の仕事には全力で取り組む 」

タケダは1781年に創業し、240年以上の歴史と伝統があります。「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する」という高い存在意義の実現に向けて、イノベーションの創出に挑戦しつづけています。
私自身にもこれまでに多くのチャレンジとキャリアを切り開ける機会がありました。具体的に二つあげるなら、一つ目は患者さんのために革新的新薬を継続して創出できる研究開発力を獲得することを目的にした研究開発体制の再構築です。製薬企業の心臓部にあたる研究部門の組織強化は非常に複雑かつ緻密な各所との連携を要する組織設計およびプロジェクト推進が必要でした。多様な理念がぶつかり合う中、タケダの伝統と価値観を共有する仲間とともにお互いを高め合いながら、プロジェクトを推進しました。二つ目は、直近2年間のイベリア(スペイン・ポルトガル)のオンコロジー事業部カントリーヘッドへの就任です。ちょうど、新型コロナウイルス感染症の拡大と時期が重なったため、当初はビザの取得もスペインへの入国もできず、欧州・カナダのビジネス統括本部があったスイスからリモートで面識のない現地従業員の方々と業務を遂行せざるを得ない苦労を経験しましたが、ともに働く仲間と環境変化に柔軟に対応し、これまで以上に患者さんのために何ができるかを日々追求し、「迷ったら前に踏み出す。選択肢があるなら修羅場を経験する方に舵を切る」という自らの信念を貫きました。


革新的な医薬品を提供し続けるために

日本のオンコロジー市場は高齢化の影響もあり、グローバルのオンコロジー市場を越えるスピードで伸びています。武田薬品で日本のオンコロジー事業を所管する我々は疾患領域やライフサイクルマネジメントの観点でも非常にバランスの取れた6つの製品を有しており、この数年で力強い成長を遂げてきました。日々変化する世界で成長を維持することは決して簡単なことではありません。しかし、我々の強みである革新的な製品ポートフォリオ、圧倒的な組織力と実行力を通じた持続的成長により、患者さんの人生を豊かにする革新的な医薬品を提供し続けることが可能と考えています。

日本オンコロジー事業部の最重要な命題は、”We Aspire to Cure Cancer”というタケダのオンコロジービジネスのビジョン実現に向けて、がん医療とがん患者さんへの貢献を果たすために、持続的に事業・組織を成長させ続けることです。私はビジネスに最も大切なのは〝人〟であると信じています。人材育成を強化し、タレントを輩出し続ける組織になることです。我々のミッションは短期で実現できるものではないため、人を育て、人に託せる組織を作り上げて初めて、ミッションとコミットメントに持続性を持たせることができるのです。


多様性の価値を最大化する組織

変化の激しい製薬ビジネスで持続的な成長を目指す上で、DE\&I(Diversity, Equity & Inclusion)を重視した組織の形成は非常に重要です。多様性の価値を最大化するためには適切なスキルが必要で、それは、自分たちが常識と信じる事柄を、異なる文化・背景を持つ人たちに適切に説明できる能力と、相手の言動の裏にある価値観を読み解く幅広い知識と高度な洞察力です。日本の組織における思考の多様性を高めること、またその多様性の価値を最大化できるスキルの育成および風土の醸成は、私の大きな目標の一つです。

日本オンコロジー事業部は、持てる力を最大限に発揮できる風通しの良い職場環境を目指し、仲間がともに切磋琢磨することで成長できる、先進的で魅力的な組織を全員の力で創り上げていきたいと考えています。タケダの日本における圧倒的な認知度と各ステークホルダーからの強い信頼はビジネスを推進する上での強力なエンジンです。我々が変化することを恐れず、変化に対応できるアジリティをもった組織であり続けることによって、持続的に日本のがん医療と患者さんに貢献できる存在になれると確信しています。

タケダが積み重ねてきた歴史と伝統、グローバルで多様性に富む環境下で、“We Aspire to Cure Cancer“というビジョンの実現にむけて組織全員の力で邁進していきます。一人でも多くのがん患者さんに私たちの革新的な治療薬をお届けするために、日本のオンコロジー事業の新たなチャプター拓き、ビジネスの持続的成長を実現していきたいと思います 。


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♯プロフィール

内田 智

日本オンコロジー事業部長

バイオエンジニアリング専攻で大学院修士課程を修了後、戦略系コンサルティングファームでキャリアをスタート。日本、そして海外で約8年の経験を経て、2016年にタケダに入社、2022年9月より現職の日本オンコロジー事業部長 。