製薬企業に勤務していた祖父と父に対して、幼いころから誇らしい気持ちと憧れがあり、大学卒業後は迷わず製薬企業を志望し、タケダに入社しました。入社後は人事部で人材採用、人事制度の改定など全社プロジェクトに携わりました。人事担当者としてやりがいを感じる一方で、医療の最前線において患者さんにより近いところで医療に貢献してみたいという思いが芽生え、自ら希望して医薬情報活動を行う医薬営業本部にMRとして異動しました。生活習慣病から抗がん剤まで様々な医薬品の情報活動を行いましたが、医療関係者の向こうにいらっしゃる患者さん一人ひとりに向き合うつもりで、個々の患者さんに合った情報提供を実施しました。3年間のMR経験でしたが、どんな仕事においても患者さんのことを考えて行動するマインドが自分のなかに根付き、今現在もそれを忘れていません。
現在は、グローバルオンコロジービジネスユニットのHRチームの一員として日本オンコロジー事業部の人材採用、育成ほか、労務管理、DE&Iの推進など人事関連業務を所管しています。医療関係者の方々と直接には接する機会はありませんが、従業員の皆さんの「患者さんのために」という思いを体現しやすい環境を整え、「常に人事の価値とは何か」を考え仕事をしています。例えば、働きやすいより良い環境に向けての取り組みでは、従業員アンケートで課題を抽出し、すぐに改善できること、根本原因にじっくり取り組んでいく必要があることの両方から改善に取り組んでいます。タケダは優れたパイプラインと開発力で継続的に新薬を上市しておりますが、その度に新しい業務にチャレンジすることになります。より機敏で効率的に従業員が働くことができ、結果的にいち早く患者さんへ薬剤が届けられるようにベストな業務プロセスを求めて改善に注力しています。タケダの日本オンコロジー事業部では従業員の声に常に耳を傾け、ベスト・イン・クラスの職場環境に向けての取り組みを続けています。
また、タケダで働く従業員は自ら成長しキャリアを描くことも期待されており、それをサポートする体制を整えています。例えば、働く部門とは異なる仕事に挑戦したいときは、能力に応じて別の部署に異動できる社内公募制度や今の仕事を続けながら新しいことに挑戦できる社内兼業制度もあります。実際、日本オンコロジー事業部でも多くの兼業に挑戦する社員を受け入れています。また、専門的な知識を身に着ける為の研修や、将来のリーダーを育てる育成プログラムも充実しています。自分自身の成長と将来のキャリアを考え、一人ひとりが高い意欲と志をもって仕事ができる環境を整備することが人事部門の役割の一つだと考えています。
タケダの魅力は日本にいながらもグローバルな仕事の経験ができることです。日本企業というアイデンティティを堅持し、昔から変わらない共通の価値観を持ちつつも、タケダの従業員は人種や言語、働く場所なども様々です。ダイバーシティに富んだ環境でグローバルな仕事を経験することができ、個性を尊重しながら患者さんに貢献するという同じ目標に向かっています。私自身も海外赴任の経験はありませんが、所属するチームにも様々な国籍のメンバーがおり、日本にいながらもグローバルな仕事を経験できるのはグローバル企業の中でもユニークなところです。
♯プロフィール
上場 啓司
日本オンコロジー事業部 HRビジネスリーダー
大学卒業後、武田薬品に入社し、人事部で約10年間、本社、研究所、工場における人材採用や人事管理、全社の人事制度策定などの業務に従事。その後、自らの希望で約3年間MRとして医薬情報活動を行う。2011年より再び人事部で多くのグローバルプロジェクトに参画。組織・人材開発のグローバルチームで業務に従事した後、2020年6月より現在の日本オンコロジー事業部 HRビジネスパートナーとして人事関連業務を統括。