当社は、このたび、「令和6年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」において、「厚生労働大臣賞」を受賞しましたので、お知らせします。
本受賞は、当社の国内主要生産拠点である光工場において、国内で初めてPTP包装廃材のプラスチックとアルミニウムという異なる材質を分離※1することで、アルミニウム、プラスチックとしての再生利用の検討を進めたことが評価されたものです。同工場では、2022年4月にプラスチック資源循環促進法が施行されたことを機に、同工場から排出されるPTP廃包装材の環境負荷低減対策を検討し、2023年6月にこの処理方法を導入しました。これによる環境負荷低減への寄与が期待されています。
光工場ではプラスチック類として排出される産業廃棄物の約半分を「PTP包装廃材」が占めており、当社は本取り組みを重要なプロジェクトとして位置付けています。また当社は、ヘルスケアエコシステムにおける温室効果ガスの削減が喫緊の課題であることを踏まえ、同業他社による本手法の導入を促進するために、必要な情報を共有し、働きかけを行っています。
さらに、同工場から分離を委託する廃棄物中間処理業者までの輸送においては、輸送ルートの大部分でこれまでのトラック輸送に替えて、様々な輸送手段の中で環境への負荷が少ない輸送手段である鉄道輸送※2への切り替え(モーダルシフト)を行い、CO2排出量の削減にも努めています。
当社のグローバルマニュファクチャリング&サプライ ジャパン ヘッドの松本行浩は、「この度の受賞を嬉しく思います。今回の受賞は、医薬品製造による環境負荷を低減し、『いのちを育む地球のために、自然環境の保全に寄与する』という私たちの約束の価値を再認識させてくれるものです。循環経済の原則からもわかる通り、人々の健康と地球環境との間には重要なつながりがあると私たちは考えています。私たちは今後もこの取り組みを業界全体へ、また世界に広がる当社のネットワークへと広げ、すべての人々にとっての持続可能な未来のために活動してまいります」と述べています。
当社は2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス排出量のネットゼロを実現するという目標を掲げています。タケダの温室効果ガス排出目標は2024年、科学に基づく目標イニシアティブ(SBTi)から、産業革命前からの世界の気温上昇幅を1.5度に抑えるための排出量に適合していると認定されました。廃棄物の埋め立て削減については、2030年までに世界全体で90%削減することを目標にしています。
同表彰は、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会※3が、循環型社会の形成を推進することを目的として、平成3年より実施しているもので、廃棄物などの発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)の3R活動に率先して取り組み、顕著な実績を挙げている個人・学校・団体などに贈られます。
※1 新技術「分離」(委託会社設備)の概要:専用装置にPTP廃材を投入し、燃焼はせずに攪拌と摩擦によりプラスチックとアルミニウムを分離する。この装置は電力稼働であるが、100%再生エネルギーを利用している。
※2 国土交通省「モーダルシフトとは(https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/modalshift.html)」参照。
※3 リデュース・リユース・リサイクル推進協議会
消費者・教育機関・産業界・行政など多くの主体が連携しつつ日本全国で3Rを推し進めてゆくことを目的とし、国民的運動を展開することを使命としている協議会。
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