武田薬品工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長兼CEO:クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)、アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:岡村 直樹、以下「アステラス製薬」)、および株式会社三井住友銀行(本社:東京都千代田区、頭取 CEO:福留 朗裕、以下「三井住友銀行」)は、2024年4月22日、日本発の革新的な医薬品の創出に向けた創薬シーズのインキュベーション*1を行う合弁会社の設立に関する基本合意契約を締結しましたのでお知らせします。
1. 背景
世界有数の新薬創出国である日本には、革新的な創薬基礎研究を行うアカデミアと、早期シーズ研究のノウハウや創薬力を有するグローバル製薬企業が多数存在し、双方が魅力的な創薬シーズを有しています。一方で、近年、アカデミア発の技術を事業化する際に立ちはだかる「死の谷」、すなわちアカデミア発の革新的な技術や創薬シーズが臨床応用まで効率的につながっていないことが課題となっています。そこで、武田薬品、アステラス製薬、三井住友銀行(以下、「3社」)は本課題の解決のため、初期の創薬研究から創薬スタートアップ企業設立に至るまでを包括して担う合弁会社の設立に向けた協議を進めてきました。
2. 合弁会社の概要(予定)
社名 | 未定 |
代表者 | 藤本利夫(注) |
所在地 | 湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県藤沢市) |
資本金 | 約6億円(資本準備金含む) |
出資比率 | 武田薬品33.4%、アステラス製薬 33.4%、三井住友銀行33.2% |
設立予定日 | 2024年中頃 |
事業内容 | 日本発の革新的な医薬品創出に向けた創薬シーズのインキュベーション |
(注)藤本利夫氏はアイパークインスティチュート株式会社 代表取締役社長との兼務となります。
3. 合弁会社の事業内容
以下の3点に注力します。
3社は合弁会社の設立に加えて、武田薬品およびアステラス製薬で培われたグローバル創薬研究開発のノウハウに基づいたサポートを合弁会社に提供し、新薬開発のオープンイノベーションならびに創薬シーズの社会実装の促進ならびに革新的な医薬品開発を行うスタートアップ企業創出につなげます。合弁会社は、国内のアカデミア・製薬企業・スタートアップ企業などが有する有望な創薬シーズへのアクセスをはじめ、共同研究等を通じてインキュベーション活動を開始予定です。
4. 今後の展開
今後、速やかな事業の開始を目指し、合弁会社の設立に向けて、3社で詳細な協議および検討を進めてまいります。
*1 インキュベーション:起業および事業の創出をサポートするサービス・活動
英語版プレスリリースはこちら
Please find the English press release from here
武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
アステラス製薬は、世界70カ国以上で事業活動を展開している製薬企業です。最先端のバイオロジーやモダリティ/テクノロジーの組み合わせを駆使し、アンメットメディカルニーズの高い疾患に対する革新的な医薬品の創出に取り組んでいます(Focus Areaアプローチ)。さらに、医療用医薬品(Rx)事業で培った強みをベースに、最先端の医療技術と異分野のパートナーの技術を融合した製品やサービス(Rx+®)の創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えていきます。アステラス製薬の詳細については、(https://www.astellas.com/jp/)をご覧ください。
株式会社三井住友銀行は、国内455カ所(出張所・代理店等除く)、海外19カ所(出張所・駐在員事務所除く)の営業基盤を有する株式会社三井住友フィナンシャルグループ傘下の銀行です。詳細については、https://www.smbc.co.jp/をご覧ください。