− 地域の患者さんの医療アクセス向上と国内の創薬力強化に向けた先進的な臨床試験の加速モデルを構築
− 東北大学病院を起点とする医療ネットワークおよび医療データ基盤の構築を加速し、統合的解析による新薬・治療法の研究開発を促進し、東北から世界に貢献
武田薬品工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長CEO :クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)および東北大学創薬戦略推進機構(所在地:宮城県仙台市、機構長:張替秀郎、以下「東北大学」)は、このたび、革新的な臨床試験ネットワーク構築と利活用を目的とした戦略的連携(以下、「プロジェクト蒼天」)を開始したことをお知らせします。
プロジェクト蒼天は、2024年10月から2027年9月までの3年間で、臨床開発の効率化と患者さんの医療アクセス向上を同時に実現することを目指しています。東北大学病院は、医療データ基盤の構築や統合、また各種解析のためのデジタルツール開発等を行い、地域医療ネットワークや、そこに蓄積される医療関連データを臨床開発で利活用します。これにより、武田薬品が主導する臨床試験への参加に適した患者さんの特定と登録、武田薬品が主導する臨床試験への参加に適した患者さんへの機会の提供が迅速化することが期待されます。また、臨床試験および臨床開発計画の最適化により、臨床開発の効率が大幅に向上するとともに、欧米からの日本の臨床開発への期待が増すと考えています。さらに双方から新規医薬品やソリューションのアイデアが生み出され、実用化に進む好循環が生まれることも期待されます。
プロジェクト蒼天の開始風景
(左より武田薬品R&Dジャパンリージョン ヘッドの梶井 靖、東北大学創薬戦略推進機構長の張替秀郎)
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、オンコロジー(がん)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
東北大学は、1907年に創立された国立大学で、「研究第一」、「門戸開放」、「実学尊重」の三大精神を掲げ、革新的な研究成果の創出と優れた人材育成に力を注いでいます。2024年11月には「国際卓越研究大学」に認定され、国際的な視点と高度な専門性を備えた研究者の育成を推進し、学際的アプローチを通じて社会課題の解決に努めています。そこで、更なる戦略的取り組みとして、創薬分野に係る先端的な研究環境及び革新的な技術を活用し、企業等との共同研究を戦略的に促進する連携ネットワークの拠点としての役割を担う、「創薬戦略推進機構」を2023年12月に設置し、研究成果の社会実装の推進に資することを目的に活動しています。
さらに、医療分野の研究の中心である東北大学病院は、東北地方における医療の要として、高度先進医療の安全な提供、高度医療の開発、それらを担う人材の育成を使命としています。同院は、我が国で初めて「臨床研究中核病院」として認定されており、総合大学としての強みを活かし、さまざまな企業と連携しながら、国際水準の臨床研究、創薬、医療機器開発を推進しています。
武田薬品工業株式会社
米山 祐子
TEL:070-2610-6609
E-mail :[email protected]
東北大学 創薬戦略推進機構
プラットフォーム推進支援室
E-mail : [email protected]
東北大学病院
広報室
TEL:022-717-8032
E-mail :[email protected]