- 2年連続で製薬企業5社の従業員ネットワークグループによる合同講演会を開催
- 医療現場における多様な性に向き合う2名の医療関係者が講演
武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、DE&I活動を推進する製薬企業5社の従業員ネットワークグループであるPharma Ally Japan活動の一環として、5社合同講演会を10月25日に実施したことをお知らせします。
Pharma Ally Japanは、2021年より日本イーライリリー株式会社、グラクソ・スミスクライン株式会社、武田薬品、ノバルティスファーマ株式会社の4社で活動を開始しており、今年度よりヴィーブヘルスケア株式会社が加わり、現在5社で共通のビジョンを掲げ活動を行っています。
Pharma Ally Japan 共通ビジョン
「私たちは、製薬企業として患者さんや医療関係者に貢献しつつ、すべての人がありのままに生きることを尊重するとともに、その環境醸成に取り組んでまいります」
日本におけるLGBTを含む性的少数者「セクシュアル・マイノリティ」層に該当している方は9.7%と報告1されています。またLGBTという言葉の浸透率は80.1%2と高い浸透率となっている一方で、自分の人権が守られていない、適切な学校教育がなされていないなどの課題2もあげられています。
武田薬品の従業員リソースグループ(TAKE PRIDE Japan)は、LGBTQ+3について正しい理解を深め、皆が自分らしくいられる環境を醸成するために、さまざまな活動を行っています。今回、LGBTQ+に寄り添い、LGBTQ+コミュニティについて少しでも理解を深めていただくため、製薬5社からなるPharma Ally Japanとして、医療現場において多様な性を理解するための活動を実施されておられる2名の医療関係者による講演会を実施しました。
講演会議事
1. トランスジェンダー外来での現状の取り組みと今後について
女性医療クリニックLUNA 池袋 真 先生
2. 順天堂大学医学部・順天堂医院の取り組み
順天堂大学医学部医学教育研究室 武田 裕子 先生
当日は、オンラインにて実施された講演会に5社合計約400名の従業員が参加し、当事者の治療や医療現場における課題を理解し、多様性を受け入れ、個性を認め合い、お互いに尊重し合うことにより、安全で健康に配慮された環境を構築することの重要性を学びました。
Pharma Ally Japanでは、すべての人がそれぞれの違いを認め合いお互いに尊重するインクルージョン&ダイバーシティを推進する活動を連携して進めています。特にLGBTQ+コミュニティの皆さんがより暮らしやすい社会を実現できるよう当事者を含む従業員リソースグループが連携し、社内講演会や社外向け活動を行っています。
今後も、患者さんに貢献し、人々の健康に寄与する医療関係者の一員として、すべての人がありのままに生きることを尊重し、その環境醸成に取り組んでまいります。
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
当社のLGBTQ+に関する取り組みは、会社を中心とした活動だけでなく、TRGを中心とした活動にも重点を置いています。LGBTQ+に関して取り組むTRGであるTAKE PRIDE Japanは、2022年度の活動として6月のPride Month、10月のカミングアウトデーにLGBTQ+の認知向上ならびに背景を学ぶ従業員向けイベントを主催しました。2023年には初めてTokyo Rainbow Prideにブースを出展するとともに、志を同じくする企業と共にさまざまな活動を社内外において実施しました。
当社は、世界中の患者さんへ貢献するためのビジョンを実現するために、より多様な人材が活躍する組織づくりに取り組むとともに、DE&Iを推進することを成長戦略の一つとして位置づけており、グローバル規模で展開するDE&I目標の一環であるLGBTQ+に向けた国内での活動が評価され、「PRIDE指標」において2年連続で最高評価「ゴールド」を受賞しています。
1 電通「LGBTQ+調査 2023」https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/pdf-cms/2023046-1019.pdf
2 電通「LGBTQ+調査 2020」www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2021023-0408.pdf
3 LGBTQ+:Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)、Queer(ジェンダークィア)、+(ほかにもさまざまなセクシュアリティがある)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつ