- 当社の光工場(所在地:山口県光市)において夜間の警備・点検・防災を目的としたドローンによる自動巡回を、製薬企業として国内でいち早く8月より実用化
- 人の目では視認が難しい建物内の高熱化の感知、火災時の火元の特定も可能
- 光地区消防組合と災害時におけるドローンによる活動支援を含めた「消防応援協定書」の再締結を予定
自動巡回へ飛び立つドローン
当社が実用化したドローンは、車よりも環境への負荷が少ない手段として、人による夜間の巡回を補強します。事前にプログラムしたルートに沿って自動飛行し、危険物取扱施設上空を巡回します。全球測位衛星システム(GNSS)および光工場内に設置した基地局からの位置情報を受信することで、1センチメートル単位での飛行設定が可能です。夜間撮影に適し、200倍のズームが可能な高感度耐性カメラと赤外線カメラの2つにより、人が視認できない建物内の高熱化も感知することで、いち早く火災を発見、対処することが可能です。また、万が一火災が起きた際、煙などで視界が不良になっていても火元を特定することが可能です。ドローンの自動巡回中に不審なものや状況を認めた場合には、訓練を受け資格を有した警備担当がドローンを手動操作してより詳細な状況を確認し、必要な対応を検討します。なお、ドローンから送られる映像は、視聴権限を付与されたPCやタブレットを使ってどこからでも確認することが可能です。
ドローンからの監視ビュー
ドローンによる自動巡回の導入を主導した光工場EHS室長の山口健一は「当社は、すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために、データとデジタルの力でイノベーションを起こし、革新的な医薬品をお届けしていくことをお約束しています。環境への負荷が低く、データやデジタル技術を組み込んだ自動飛行ドローンを、人による巡回を補強する形で活用することで、患者さんに革新的な医薬品を安定的にお届けする体制を整え、光工場で働く従業員と地域コミュニティーの安全確保に注力します。」と述べています。
さらに当社は光地区消防組合と災害時におけるドローンによる活動支援について、現在締結している「消防応援協定書」に追加する見直しを行い、再締結する予定です。具体的には、災害発生後の捜索や被災状況の確認などのために、光地区消防組合からの要請に応じて当社からドローンを貸与するとともに操縦技術者を派遣します。
当社のグローバル マニュファクチャリング&サプライ ジャパン ヘッドのグレッグ・ティモンズは、「自然災害を始めとするあらゆる災害は、患者さんのみならず人々の健康に様々な形で影響を及ぼします。この度、災害後に引き起こされる二次被害を防止するために、災害におけるドローンによる活動支援を含めた光地区消防組合との消防応援協定書の再締結を通じて当社の工場がある地域コミュニティーに貢献できることを嬉しく思います」と述べています。
光地区消防組合消防本部の赤星公一消防長は、「ドローンについては、近年頻発化している大規模水害や土石流災害において、その有効性が改めて確認されているところであり、また、大規模災害に限らず、常時発生する災害(火災、捜索救助等)に対してもドローンの俯瞰的視点からの情報収集は、非常に有用であります。この度、武田薬品と災害におけるドローンによる活動支援を含めた『消防応援協定』を再締結する運びとなり、大変心強く感じています。」と述べています。
当社は今後、異常事態の検出や人への警告にAIを活用していくことも視野に入れ、ドローン巡回から得られるデータをサプライヤーと積極的に共有し、ドローンのさらなる技術開発を支援してまいります。
ドローンのオペレーターと武田薬品担当者
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<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、オンコロジー(がん)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。
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武田薬品工業株式会社
グローバル マニュファクチャリング & サプライ コミュニケ―ション
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