武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)と武田テバファーマ株式会社(以下、「武田テバ」)は、本日、日本における多発性硬化症治療剤「コパキソン®皮下注20mgシリンジ」(一般名:グラチラマー酢酸塩、以下「コパキソン」)の武田薬品から武田テバへの資産譲渡及び製造販売承認の承継に関する基本契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
本契約により、2023年4月にコパキソンに関して武田薬品から武田テバに資産譲渡がなされ、同月から武田テバがコパキソン及びコパキソン皮下注20mg シリンジ用注入補助器 オートジェクト2(販売:武田薬品)の医薬情報提供活動・安全性情報収集を担います。なお、コパキソンの製造販売承認は当面の間武田薬品が引き続き保有し、製造販売承認の承継時期については今後検討し決定してまいります。
コパキソンは、テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミテッド(本社:イスラエル テルアビブ、以下「テバ社」)が開発した多発性硬化症の再発予防を効能・効果とする1日1回の皮下投与注射剤です。武田薬品が2013年3月に日本における製品化に関するライセンス契約をテバ社と締結し、2014年12月に製造販売承認申請を行い、2015年9月に厚生労働省から製造販売承認を取得し、同年11月に発売しました。
なお、武田薬品とテバ社が設立した合弁会社武田テバの事業領域は、2020年9月に長期収載品、ジェネリック医薬品からなる特許期間が満了した製品だけでなく、新薬にまで広げる3社間の合意がなされており、その一環としてコパキソンの製品移管が検討されてきました。武田薬品とテバ社により日本での多発性硬化症治療の選択肢として患者さんに貢献してきたコパキソンを、両社を親会社とする武田テバが大切に引き継いでまいります。
製剤名 |
コパキソン皮下注20mgシリンジ |
有効成分 |
グラチラマー酢酸塩 |
剤形 |
注射剤(プレフィルドシリンジ) |
効能・効果 |
多発性硬化症の再発予防 |
用法・用量 |
通常、成人にはグラチラマー酢酸塩として20mgを1日1回皮下に投与する。 |
英語版はこちら
Please find the English press release from here
Conclusion of Basic Agreement on Transfer of Assets and Manufacturing and Marketing Approval for Copaxone® Subcutaneous Injection 20 mg Syringe for Treatment of Multiple Sclerosis in Japan
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(治療手段)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミテッドは、1 世紀以上にわたり人々の暮らしをよりよくするための医薬品を開発し、製造しています。ジェネリック医薬品とスペシャルティ医薬品のグローバルリーダーであり、3,500 以上の製品で構成されるポートフォリオを有し、ほぼすべての治療領域を網羅しています。世界中で約2 億人が毎日テバの薬を服用し、製薬業界で最大級かつ複合的なサプライチェーンによって提供しています。ジェネリック医薬品における確固たる地位に加えて、意義深い革新的な研究と製造を行い、成長を続けるスペシャルティ医薬品とバイオ医薬品のポートフォリオを支えています。詳しくはhttps://www.tevapharm.com/をご覧ください。
武田テバは、テバファーマスーティカル・インダストリーズ・リミテッド(本社:イスラエル)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区)が、2016年4月1日に設立した合弁会社であり、武田テバファーマ株式会社(本社:名古屋市)と武田テバ薬品株式会社(本社:名古屋市)により構成されます。
武田テバは、ジェネリック医薬品と長期収載品によるオフ・パテント・ドラッグ(OPD:特許期間が満了した医薬品)の提供を通じて、日本の患者さんと医療関係者の皆さんの幅広いニーズおよびますます高まるジェネリック医薬品の重要性に対応してまいります。