武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長CEO:クリストフ・ウェバー、以下グループ会社を含み「武田薬品」)と塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2011年11月にShire社(2019年に武田薬品と統合)と塩野義製薬が締結した日本における共同開発・商業化に関するライセンス契約に基づき、武田薬品が注意欠陥/多動性障害治療剤「インチュニブ® 錠 1mg・3 mg」(以下「インチュニブ®」)・「ビバンセ®カプセル20mg・30mg」(以下「ビバンセ®」)に関し塩野義製薬が保有する持ち分の一切を取得するオプション権を行使しましたのでお知らせします。
今回の武田薬品によるオプション権の行使により、インチュニブ®およびビバンセ®の共同開発・商業化に関するライセンス契約は終了します。また、武田薬品と塩野義製薬は、オプション権の行使に基づく資産の移管などに関する基本合意書を締結しました。
塩野義製薬は、本基本合意に伴う一時金を2023年度に受領する予定です。武田薬品と塩野義製薬両社によるインチュニブ®およびビバンセ®の共同開発・商業化に関するライセンス契約は2023年3月末をもって終了し、2023年4月からは、武田薬品が両製品の医薬情報提供活動を単独で行う予定です。なお両製品の製造販売承認は当面の間塩野義製薬が引き続き保有し、流通業務の移管及び製造販売承認の承継時期については今後検討し決定してまいります。
武田薬品と塩野義製薬はこれまで注意欠陥/多動性障害の患者さんのニーズを満たすためにインチュニブ®、ビバンセ®に関してコ・プロモーションを実施してまいりました。両社は引き続き緊密に連携し、両製品を必要とされる患者さんに確実にお届けできるよう、承継に伴う業務を滞りなく進めていくとともに製造販売承認の承継までの期間における安定供給、製品情報の提供および収集、適正使用の推進を継続してまいります。
注意欠陥/多動性障害は、神経発達症のひとつで、注意欠如・多動性障害、注意欠如・多動症、ADHD(attention deficit hyperactivity disorder)とも呼ばれています。不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られます。
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の 4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(治療手段)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
塩野義製薬は、SHIONOGI Group Visionにおいて、人々が心から求める健康を追求し、これまでにない新たな価値を社会へ届けるため、「創薬型製薬企業」から、個人や社会の重要なニーズに応えるヘルスケアソリューションを提供する「HaaS※企業」へと自らを変革する方向性を示しています。このミッションを徹底的に追求し、外部パートナーとも連携し社会のヘルスケアニーズに応えながら、引き続き、HaaS企業への変革に向けて取り組んでまいります。
詳細については、https://www.shionogi.com/jp/ja/をご覧ください。
※ 医薬品の提供にとどまらず、顧客ニーズに応じた様々なヘルスケアサービスを提供すること
本ニュースリリースに記載されている医薬品情報は、両社の経営情報の開示を目的とするものであり、開発中のものを含むいかなる医薬品の宣伝、広告を目的とするものではありません。
以上