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働くIBD患者さんの気持ちを理解するデジタルポスター公開について

2021年5月19日
- 「IBD患者さんの困りごと」をテーマに、医療系学生を対象としたポスター制作ワークショップを開催
- デジタルポスターは世界IBDデー(5月19日)に合わせて特設WEBサイトにて公開
- 学生は患者さんの気持ちを理解するシミュレーションプログラム「In Their Shoes」も体験

当社は、本日、世界IBDデー(5月19日)に合わせて、炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease、以下、「IBD」)の疾患啓発サイト(https://ibd-intheirshoes.jp/)において、働くIBD患者さんの気持ちを理解するデジタルポスターを公開しましたのでお知らせします。世界IBDデーは、毎年5月19日に設定されており、世界中でさまざまな疾患啓発のキャンペーンが行われています。

IBDは、一般的に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」の2つの疾患の総称で、腸管の粘膜に慢性の炎症を引き起こします。IBD患者さんは、頻回の下痢や血便、腹痛、発熱、さらには全身の倦怠感、貧血などの症状が現れることがあります1。しかしながら、これらは、日常生活の中で患者さんが有していたとしても周囲の人が気付きにくい症状です。

当社は、IBDの好発年齢層である10代~20代1に着目し、IFMSA-Japan (国際医学生連盟 日本)、ASP-Japan(一般社団法人日本薬学生連盟)との共催で、学生の皆さんを対象としたデジタルポスター制作ワークショップを3月27日にオンラインで開催しました。ワークショップでは、疾患に関するレクチャーや参加者間でのディスカッションを通じて、参加者にIBDを身近な問題として捉えて頂いたうえで、IBDへの理解が進むよう、「働くIBD患者さんの困りごと」をテーマに、会議・食事・通勤・働き方の4場面でのキャッチコピーを盛り込んだポスターを作成しました。
ワークショップ当日の様子やポスターは、特設WEBサイト内のこちらからご確認、ダウンロードできます。

難病情報センター,潰瘍性大腸炎, https://www.nanbyou.or.jp/entry/62
  難病情報センター,クローン病, https://www.nanbyou.or.jp/entry/81

学生と共に作成したデジタルポスター

ワークショップに参加した15名の学生の皆さんは、IBD患者さんの日常を疑似体験できるシュミレーションプログラム「In Their Shoes」にも参加しました。
参加者からは、「今回体験したことを自分の中にとどめておくのではなく、周りの人に伝えたい」、「体験を通じて日常的な問題を理解することができたので、患者さんの気持ちをもっと考えられる人になりたい」とのコメントが寄せられました。

今後も当社は、IBD疾患への理解が社会で進むよう、社会を構成するさまざまなステークホルダーと共に、IBD患者さんにとって最適な社会づくりを目指していきます。 

以上


<In Their Shoesプログラムについて>

「In Their Shoes」は、スマートフォンのアプリケーションからの指示に従ってIBD患者さんの日常生活を体験し、患者さんの気持ちをより適切に理解することを目的として開発されたシミュレーションプログラムです。「In Their Shoes」 とは、英語で「その⼈と同じ⽴場や境遇に⾝を置いて考える」ことを意味します。当プログラムは、IBD 患者さんや患者さん団体の協⼒を得て海外で開発された、科学的根拠に基づくストーリー性のあるプログラムです。

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

<消化器系疾患領域に対する武田薬品の取り組みについて>
消化器系疾患は時として、患者さんの日常生活を困難にさせる場合があります。武田薬品およびパートナー各社はこのアンメット・メディカル・ニーズに対し、25年以上にわたり革新的な医薬品や献身的な支援プログラムを通じて患者さんのQOL改善に取り組んでまいりました。また武田薬品は、炎症性腸疾患、酸関連疾患、消化管運動障害など、アンメット・メディカル・ニーズの高い消化器系疾患領域をリードする企業でもあります。武田薬品の消化器系疾患領域の研究開発チームは、セリアック病や肝疾患の治療法を開発するとともに、腸内細菌由来の治療法を通じた学術的な発展にも取り組んでいます。武田薬品は、これからも革新的な医薬品を通じて、消化器系疾患領域における患者さんの生活の質の向上に貢献してまいります。