武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役 社長CEO クリストフ・ウェバー、以下「武田薬品」)が、本日、日本での製造販売承認を取得した新型コロナウイルス感染症ワクチンである「COVID-19ワクチンモデルナ筋注」(以下「本ワクチン」)について、株式会社近鉄エクスプレス(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 鳥居伸年、以下「近鉄エクスプレス」)、日本航空株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長 赤坂祐二、以下「JAL」)、関西エアポート株式会社(本社:大阪府泉佐野市 代表取締役社長CEO 山谷佳之、以下「関西エアポート」)、三菱倉庫株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長 藤倉正夫、以下「三菱倉庫」)、一般社団法人日本医薬品卸売業連合会に所属する会員構成員企業40社(地域担当卸)、株式会社メディパルホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長 渡辺秀一、以下「メディパル」)は、欧州ベルギーから日本までの輸送から国内の接種会場への流通を本格的に開始しますのでお知らせします。
本ワクチンの保管温度はマイナス20度±5度と厳格な管理が求められており、各社との協働によって安全かつすみやかに医療機関等の接種会場へお届けできるよう、厚生労働省、Moderna社および武田薬品間で締結された日本における供給に関する三者間の契約の後に、日本における供給体制を構築してまいりました。その結果、厳格な温度管理と適切な輸送を実現するワクチンのコールドチェーン流通網の形成を実現しています。
近鉄エクスプレスは、フォワーダー(利用運送事業者)として欧州から日本までの国際輸送業務全般を請け負います。日本・欧州のメンバーからなるプロジェクトチームを結成し、グローバルで蓄積しているノウハウの共有や入念な輸送計画、リスク分析、テスト輸送を含め十分な準備を整えると同時に、JALなどの国内外協力会社と綿密に連携することで、本ワクチン輸送を安全かつ迅速に行う体制を構築しています。
JALは、日本初の国際線医薬品輸送を実施して以降、医薬品の種類ごとに求められる多様な輸送環境の確立と、品質管理を実現するマニュアル設定・人財育成・独自の定温コンテナの開発などを通して、安全でシームレスな航空物流を追求してきました。本ワクチン輸送は、当社旅客定期便が就航していないブリュッセル空港からの運航となるものの、徹底した温度管理、輸送時間・貨物状態のモニターによる高品質な貨物ハンドリングを提供しています。
関西エアポートは、本ワクチンの国内最初の窓口となる空港において、安全かつ確実な輸入、および搬送を行うため、関係者と共にタスクフォースを立ち上げ、迅速と安全な輸送をコンセプトに、ワクチン輸送のリードタイムを極力短くするサポート体制を整えています。
三菱倉庫は、医薬品物流サービスを40年近くにわたって手掛けており、グループ全体では1千人以上が医薬品物流に従事しています。これまでの経験によって培われた厳格な温度管理やセキュリティ等に関する専門知識を活かし、本ワクチンの全国にある医薬品卸業者への安定的な供給を行います。
メディパルの事業会社および協力会社(株式会社ほくやく、株式会社よんやく、中澤氏家薬業株式会社)は、医療用医薬品卸売業としての実績・経験を活かし、 全国に配置した16配送センターを核とする国内コールドチェーン流通体制構築への協力、および大規模接種会場や地域担当卸の配送センターへの保管・配送を担います。今後、一般社団法人日本医薬品卸売業連合会に所属する会員構成員企業40社が、本ワクチンの地域担当卸として国内の医療機関等の接種会場までの保管・配送を行います。
武田薬品は、本ワクチンの日本国内における開発、供給、およびNovavax社の新型コロナウイルス感染症ワクチン候補であるTAK-019の開発、製造、供給を通じ、2種類の新型コロナウイルス感染症ワクチンを日本において供給することに取り組んでいます。また、厚生労働省ならびに国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)より、Moderna社ならびにNovavax社が開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンを日本国内において開発・供給するための助成を受けています。
以上
<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。
<近鉄エクスプレスについて>
株式会社近鉄エクスプレスは、1970年に会社設立、経営理念に「ロジスティクスを通して新たな価値と最良の環境を創造し、 お客様・株主・従業員と共にグローバル社会の発展に貢献する」を掲げる国際総合物流企業です。世界 46ヵ国 312都市 717拠点 のネットワークを有し、航空貨物輸送、海上貨物輸送、ロジスティクスなど様々な物流サービスをワンストップで提供しています。
https://www.kwe.co.jp/
<JALについて>
1951年8月に日本で初めての民間航空会社として設立されました。2020年3月時点で国際線60路線、国内線127路線へ運航し、世界66 ヵ国・地域および430空港に乗り入れています。「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社」を目指し、日本の翼として、日本と世界の空をつなぎ続けてまいります。
https://www.jal.com/ja/
<関西エアポートについて>
関西エアポート株式会社は、オリックス株式会社とVINCI Airports(ヴァンシ・エアポート)を中核とするコンソーシアムにより設立されました。関西国際空港(KIX)および大阪国際空港(ITAMI)の運営を新関西国際空港株式会社から引継ぎ、2016年4月1日より両空港の運営会社として事業を開始しています。また、2018年4月1日からは関西エアポート株式会社の100%出資会社である関西エアポート神戸株式会社が、神戸空港(KOBE)の運営を神戸市から引継ぎ、事業を開始しました。“One関西エアポートグループ“として、空港の安全とセキュリティを最優先に、適切な投資と効率的な運営によって国内外からの空港利用者へのサービスを強化してまいります。また、関西3空港の可能性を最大限に引き出し、地域コミュニティへの貢献につなげてまいります。
<三菱倉庫について>
三菱倉庫は、倉庫保管から陸上運送、国際輸送まで一貫した物流サービスを提供し、医薬品、食品・飲料、電気製品など幅広いお客様のサプライチェーンをサポートするロジスティクス企業です。医薬品物流の分野では、40年近くにわたり多くの製薬メーカー様の配送センターを運営する中で培ったノウハウを活かし、高品質な物流サービスを提供しております。詳細については、https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/をご覧ください。
<日本医薬品卸売業連合会について>
一般社団法人日本医薬品卸売業連合会は、医薬品の適正な供給を責務とする卸企業により組織された都道府県単位の卸協同組合等の団体を会員とする全国組織です。わが国の医薬品卸企業の唯一の全国団体として、会員並びに会員構成員企業相互の連絡・協調を図り、医薬品の安全かつ安定的供給という使命を達成するための諸施策と機能の近代化・合理化を推進して、医薬品卸企業の社会的地位の向上と業界の発展に努めております。医薬品の有効性・安全性の確保という観点から、医薬品情報の適正な収集・伝達・提供を行い、また、流通過程における品質管理の強化・徹底を図るとともに、医薬品流通の近代化、物流コストの低減、業務システム化など、新しい課題にも意欲的に取り組んでいます。詳細については、https://www.jpwa.or.jp/をご覧ください。
<メディパルホールディングスについて>
メディパルグループは「医療と健康、美」のフィールドで、メーカーと全国の医療機関、小売業等をつなぐ国内最大規模の流通グループです。メディパルホールディングスは、「医療用医薬品等卸売事業」、「化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業」 ならびに「動物用医薬品・食品加工原材料等卸売事業」などを行う事業会社の持株会社として、経営活動の管理・支援および新規事業開発等を行っております。詳細については、https://www.medipal.co.jp/をご覧ください。