長期療養の子どもとその家族に対する社会的関心は高まっているものの、医療機関から在宅・地域への移行と自立生活に向けた取り組み、および地域の受け皿づくりの強化など、充実した支援体制への構築にはまだ多くの課題があると言えます。さらに、子ども特有の対応や個別の支援が必要とされることから、支援のニーズがますます増加・多様化しています。そこで、タケダでは、「タケダ・ウェルビーイング・プログラム」や「タケダ・NPOサポートプログラム」などの活動を通じて、長期療養の子どもたちが遊び盛り・育ち盛りの時期を少しでも充実した時間を過ごし、生きる力を応援する団体をサポートしています。
特定非営利活動法人市民社会創造ファンドとともに、長期療養する子どもとそのご家族をサポートする市民活動を応援するために、2009年度に立ち上げた長期支援寄付プログラムです。第1期では医療機関内での活動を、続いて第2期は退院後の地域での活動を支援してきました。第3期(2021年度開始)は、コロナ禍におけるオンライン支援を充実させ、病院・在宅・地域で展開するオンラインとオフラインの融合型支援モデルの醸成を目指します。
私たちは、2009年よりスタートしたタケダ・ウェルビーイング・プログラムを通じて、さまざまな団体を支援してきました。各団体がどのような想いで取り組み、支援の輪を広げる努力を続けているかをご覧ください。
特定非営利活動法人 Being ALIVE Japan
関西に拠点を置き、長期療養の子どもとその家族が直面している課題の解決に取り組む「保健医療分野の市民団体」および「子ども支援プログラムを提供する市民活動団体」を支援するプログラムです。第1期(2016年10月〜2020年3月)では、組織基盤強化につながるファンドレイジング※力、およびファンドレイジングにつながる広報力の強化などを通じて、助成対象団体の力量アップや新たな活動に取り組む団体の増加に努めました。第2期は2021年度中に開始予定です。
※ファンドレイジングとは、単に資金を調達するだけではなく、共感を生み出して輪を広げることで「時間の参加(提供)」や「お金の参加(提供)」などの参加機会をボランティアマネジメントすることです。